■駄文(日々考えること)

ちょっと待って!有名経済誌にて「世界のCO2の半分は1%の富裕層が排出。スポーツカーを禁止にしろ」という理論が展開される。ボクはこれを看過できない

スーパーカー

| そもそも、その数字は正しいのか? |

環境のために娯楽も捨て、前に進むこともやめて「平等」で禁欲的な生活を送る気にはとてもなれない

さて、現在世の中の富の99%は1%の富裕層によって占められているといいますが、今回プレジデントオンラインにて”「世界全体が富裕層に甘すぎる」自家用ジェットやスポーツカーは全面禁止にすべきだ”という過激な記事が掲載に。

もちろんプレジデントオンラインがこういった考え方を全面的に推奨しているわけではなく(経済的な成功をバックアップするビジネス誌なので・・・)、一つの意見、そして議論を活発化させるためのひとつのきっかけとして紹介しているのだと思われます。

ボクはこの考え方には賛同しかねる

この記事はお金の観点からではなく二酸化炭素の観点から述べたもので、「世界のトップ1%が排出する二酸化炭素は世界の半分を占める」という持論を述べ、そのため富裕層の持つプライベートジェット、スポーツカー、ヨットなどを「禁止にすべき」という意見を主張。

ただ、ぼくはこれに異論があって、「本当にそうなのか」ということがまずひとつ。

記事ではこの「世界のトップ1%が排出する二酸化炭素は世界の半分を占める」根拠がわからず、信憑性に欠けるわけですね。

ドバイのブルジュ・ハリファ

実際のところ、プライベートジェットよりも一般の旅客機のほうがたくさん飛んでいると思いますし(これも根拠はありませんが)、目に見える範囲では富裕層の乗るスポーツカーよりも普通の車のほうがたくさん走っていて、ヨットよりも一般の船舶のほうが圧倒的に多いんじゃないかと考えています。

加えて、スポーツカー=燃費が悪いというのもステレオタイプな思想であり、ここもぼくにとっては納得できかねる部分です。

二酸化炭素的な観点から言えば、タクシーのアイドリングを制限したり、政府の支出によって公共交通機関をEV化したり、様々なEV補助政策を進めたほうがいいかもしれません。

そしておそらく、この記事では暗に「富の分配」を訴えたい(お金持ちにお金が偏ることを非難)のだと思いますが、お金持ちはそのぶん税金を払っているので、お金持ちがお金持ちじゃ無くなってしまうと、政府の財源も圧迫されることにもなるわけですね(そのぶん、平民の負担がきつくなるぞ・・・)。

結局は社会主義支持?

ぼくはこの記事から社会主義的な思想しか汲み取ることができませんが、この記事では「ファストフードやファストファッションを禁止すべき」とも述べており、究極は「みんな平等で配給制」が一番いいと主張しているようにも。

「欲望を否定するわけではない」とも述べているものの、こういった状況では人類の存続する意味はなく、単なる奴隷社会のようにも感じられます(そして、何のための奴隷なのかもわからない)。

人類の歴史とは、欲望よりも知的好奇心によって前に進んできたものだとぼくは理解していて、古くは航海によって新しい大陸を発見したり、近年では宇宙への進出など、これらには多少商業的な理由もあるかもしれませんが、基本的には人間が根本的に持つ、まだ見知らぬものに触れたいという「好奇心や探究心、冒険心」によって成し遂げられてきた、そしてこれからも成し遂げられるものだと考えています。

そういった「前に進もう」「先に進もう」という気持ちを抑えて「1984」のような社会になってしまうとなんら面白いことはなく、ぼくはいつも「平等」よりも「自由である」「前に進む」ことを選びたいと考えているわけですね。

記事では「経済成長」を前提にした現在の資本主義に警鐘を慣らし、生活の尺度を「経済(お金)」から「幸福」にすべきだと述べ、それについては理解できなくもないですが、幸福の基準はひとそれぞれであり、(ひとつのモノサシで測られた)幸福の押しつけは、各局のところ人々の幸福を奪うことになるのかもしれません。

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参照:PRESIDENT Online

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