パナソニックがテスラ株4000億円分を売却！2010年購入時の株価は21ドル、現在は32倍の680ドル

｜　パナソニックとテスラとは犬猿の仲であるにも関わらず11年以上提携し続ける　｜

今後、パナソニック、テスラともに新たな方向性を模索？

さて、パナソニックがテスラの株式を約4000億円で売却した、との報道（これによるテスラ株の変動はほぼ見られない）。

パナソニックはテスラのパートナーの一つであり、2010年に140万株を21.25ドルにて購入（総額31億円くらい）していますが、この21.25ドルの株価は現在32倍の680ドル程度まで上げており、このときに購入した株は今では990億円の価値があることになります。

ただ、今回の売却額はそれを超える4000億円という報道なので、どこかで買い増しをしたか、テスラから新株の割当てを受けたのかもしれません。

なぜパナソニックはテスラ株を売却？

今回ロイターが報道した内容だと、パナソニックがテスラ株を売却した理由は「テスラへの依存度を下げ、投資のための現金を調達したかったから」とのことで、とくにテスラとの関係を見直すということではない模様。

ちなみにエース総合研究所のアナリスト、安田秀樹氏はロイターに対し、「暗号資産の影響でテスラの株価は本質的な価値を超えてしまい、売り時になっているのではないか」と述べており、テスラ株の割高さを指摘しているようですね。

テスラは別のバッテリーメーカーとも提携を模索

なお、テスラとパナソニックは提携後にも両CEO同氏が罵り合うなど関係があまりよくはなく、しかしここまで関係が続き、今後も続くであろう理由としては「両者にメリットがあるから」だと考えられます。

ただ、テスラとしてはパナソニックへの依存をなんとかしたいと考えているようで（パナソニックもテスラへの依存を弱めたいと考えているはず）、テスラはLGケミカルやCATLといったバッテリー会社とも取引を開始しており、今後もそういった傾向は拡大することになりそうですね。

トヨタもかつてはテスラとは提携してたことが

参考までに、トヨタ自動車も2010年にテスラと提携を行っていますが、「埋めがたい両者の間の共通認識の差」を理由に提携を解消しており、その際（2016年）にテスラ株を売却しています。

ちなみに2016年の時点だとテスラの株価は40ドル程度なので、トヨタはほとんど（といっても倍にはなってますが）テスラ株の値上がり益を教授できておらず、あと数年待てば「もうちょっと儲かったのにな」という感じですね。

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参照：Reuters