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コロナの影響でロレックス相場急落!エクスプローラーは中古だと定価近くまで価格が下落。それでも”下がりにくい””買うべき”モデルは?

2020/03/11

|  「そのモデルとしての歴史がある」「固有のファンがついている」「流通量が少ない」「代替選択肢がない」 シリーズは強い |

さて、コロナウイルスが猛威を奮っている状態ですが、やはり影響を受けるのがロレックスの相場。
ただ、株式市場の下落幅ほどはロレックスの相場が下がっていませんが、これは「高値で仕入れた在庫がまだ残っているので、すぐに安売りできない」「まだそこまで下げなくとも売れる」という状況があるのだと思われ、金融市場とは「タイムラグ」があるということになりそう。

そして気になるのが「ロレックスの今後」で、ただしこれはコロナウイルスの拡大状況次第。
中国はすでに封じ込めに成功したと発表し、米国においてはコロナ自体がどうなるか余談を許さないものの、金融市場は減税などの対策にて持ち直しています。
イタリアも移動制限を行うことでコロナ対策を強化しており、数日後あたりにはなんらかの良いコメントが聞かれるかもしれません。

こういった環境から、ぼくとしては「コロナショックはそろそろピーク」だと考えていて、よってここから大きく金融市場やロレックス相場が下がることはない、とも。
つまりは「今が買い」と考えているわけですね。
ただ、同じロレックスのスポーツモデル(スポロレ)といえど、下げ幅の大きなモデルとそうでないモデルとの差が大きく、よって今後「どのモデルを買うべきか」というひとつの指標が今回のコロナショックによって顕になったようにも思えます。

ここで「今後(高くとも)買うべきロレックス、(安くとも)買うべきではないロレックス」を考察してみたいと思います。※今回はスポーツモデル限定で

安くても買うべきではないロレックスはこれだ

エクスプローラー 214270

まず、今回のコロナショックで大きく値が下がったのはエクスプローラー。
2月24日の878,515円から852,650円まで下げていますが、注目すべきは「最安(ピンクの線)」が836,799円から797,900円へと大きく下がっていること。
エクスプローラーはデイトナ、サブマリーナとは異なって大きくプレミアがつかず、しかしここ最近(昨年末)あたりから価格が過去の最高値を突き抜けて上昇してきたモデルで、「急に上がった分、急に落ちた」とも言えます。

そして価格上昇の理由としても、「GMTマスターIIやサブマリーナの価格が上昇し、それらを変えない人々がエクスプローラーに流れてきた」「今まで割安だったので注目が集まった」のだとも思われ、つまりはまわりの状況につられて価格が上がってきた腕時計でもあり、この腕時計そのものの魅力で価格が上がってきたわけではない、ということも急激な下落の影響なのかも。
この傾向を見るに、「そのモデル自体に強烈な支持者、排他性がない場合、つまり代替選択肢でもあるモデルは買ってはならない」とも言えます。
同様の傾向は「コンビモデル(ロレゾール)のデイトナ」にも見られ、こちらも「ステンレスモデルを買えない人がコンビを選んでいた」という性質上、(つまり本当にそれが欲しくて買っていたわけではないので)今回大きく崩れることになったのでしょうね。

エクスプローラーの定価は687,500円ですが、中古最安だと735,000円まで下がっているので、「ほぼ定価」に近いところまで下落しているということになります。

exp

エクスプローラー II 216570

そしてエクスプローラー2も大きく崩れたモデルの一つで、1,108,723円から1,062,504円へ。
この理由もエクスプローラーと同じだと考えていて、要はこのモデルを下支えする人、つまり「ちょっとでも下がったらすぐに買う」と待ち構えていた人が少なかったのだとも考えています。
定価は875,600円ですが、かなりプレミア価格との乖離が小さくなっていることもわかりますね(中古最安だと938,800円)。

exp2

ヨットマスター 126655(ヨットマスター40)

けっこう値動きの荒かったヨットマスターですが、コロナショックにおいて人気急落。
ゴールドモデルということでラグジュアリーウォッチ的性格も持っており、この先行き不透明な状況において歴史の浅さ、ファン層の薄さが悲観材料になったのだとも考えています。
2月には3,089,950円をつけていますが、現在の相場は2,926,566円となっていて、最安の個体だと定価の2,886,400円に近い2,899,800円を記録していて、そのうち定価を下回る個体も出てきそう。

yac

やっぱり「買い」なロレックスはコイツらだ

そして今回のコロナショックでも余り相場が下がっていないモデルも存在し、その理由は上とは逆に「そのモデルを買おうと考えている人がたくさんいて、ちょっとでも下がったらすぐに売れる」というパターン。
そういった「資産価値の高いモデル」について見てみましょう。

コスモグラフ デイトナ 116500LN

やはり「買って間違いない」ロレックス筆頭はコスモグラフデイトナ。
2月末のピークである2,962,673円と比較しても2,910,107円とさほど下げておらず、最安の個体であっても2,779,900円と依然高い値付けを誇ります。
定価は1,387,100円なので異常なレベルにあると言えますが、本当に欲しい人が多く、資産価値の高さから転売需要も強いために下がりにくいのでしょうね(つまり、多くの人がデイトナ固有の魅力を認め、これからも価格と価値が上がるであろうと考えている)。

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コスモグラフ デイトナ 116518LN

同じゴールドモデルといえど、ヨットマスターほど下がっていないのがゴールドデイトナ。
2月に4,018,750円をつけて現在の相場は3,803,925円なので、金額的には下がっているといえど、もともとの金額が高いので比率的には「価格を維持している」部類ですね(定価は3,007,400円)。

同じゴールドなのにヨットマスター40と値動きが異なるのは、やはり「デイトナ」というネームバリューが響いていて、かつコンビモデルと異なり「富裕層の支持があるから」なのかもしれません。
とにかく「有事のデイトナ」といった感じですね。

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GMTマスターII 126710BLNR(バットマン)

GMTマスター2(バットマン)も大きく下がっていないモデルで、グラフを見るに、かなり安定していることがわかります。
なぜこのモデルがここまで人気なのかはわかりませんが、とにかくファンが多く、こういった「ファンの多い」モデルは買っておいて間違いない、と言えそうです。

定価は918,000円、現在の相場は1,676,678円(中古最安でも1,580,000円)。

gmt

サブマリーナデイト 116610LN

こちらもかなり強いサブマリーナ。
2月のピークである1,376,798円から1,339,948円に下げているものの、値下げ幅はまだまだ小さいようです。
なお、定価は943,000円、中古最安だと1,099,850円の個体が登場しているので、中古のサブマリーナの価格は「新品のサブマリーナの価格に近づいてきている」のも一つの特徴。
新品はまだまだ品薄でも、中古市場にはかなり弾数が出ているということになり、もし中古が動かなくなれば値下げ→買取相場の下落→新品の相場も下落に繋がる可能性があり、注視を要するモデルでもあると考えています。

sub

サブマリーナデイト 116610LV(ハルク)

価格が下がって来たといえ、まだまだ定価の987,000円に比較して高い相場を持つハルク。
2月のピークは1,856,127円、現在は1,750,145円です。
こちらは黒サブとは異なって流通量自体が多くはなく、よって中古最安でも1,540,000円という値付けとなっていて、定価に対してけっこうなプレミア価格となっているのも特筆すべき点。

サブマリーナ(ステンレススティール)を買うならやっぱり高くともハルク、ということがわかると思います。

hulk

こうやってそれぞれのモデルを見ると、やはり「そのモデルとしての歴史がある」「固有のファンが付いている」「流通量が少ない」「代替選択肢がない」といったところが値下がりしにくく、将来に渡って価値を発揮できるモデルの共通項なのかもしれませんね。

VIA:価格.com

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