
Image:Bell & Ross
| おそらくは「いったん」素材や技術開発が行き着くところまで行ってしまい、革新が起きないため停滞が生じているものと思われる |
しかしいずれはまた大きな進歩を見せるだろう
さて、ベル&ロスが「これまでにない」路線の新作、「BR-03 アストロ(Astro)」を発表(世界限定999本、737,000円)。
これは見ての通り通常の時針や分針、秒針を持たず、文字盤上の「火星」「月」「衛星」がその代わりを果たすという構造を持っています。
もちろん真ん中にあるのは「地球」ですが、この文字盤自体が「宇宙から見た地球」を表しているようですね。
なお、ここ最近の腕時計業界は「素材や技術」が一定のレベルに達しており、十年くらい前のように「毎日のように新しい素材や技術、デザイン」が登場するような状況ではなく、よって各腕時計メーカーともネタ切れに近い状況が続いていて、そこで近頃はこういった「オートマタ」あるいはからくり時計っぽい構造やデザインが増えつつあるようにも思います。
ベル&ロス「BR-03 アストロ」はこんな腕時計
そこでこのBR-03 アストロを見てみると、ケース径は41ミリ、素材はブラックセラミック。
ベル&ロスは「計器」にインスパイアされた製品を多く発売していますが、このBR-03 アストロは全く計器とは関係がなく、ベル&ロスの共同創業者兼クリエイティブディレクターであるブルーノ・ベラミッシュ氏によると「BR-03 アストロは計器のような技術的解釈によってデザインされたものではなく、創造的解釈によって考えられた新しい挑戦」。
「衛星」「月」「火星」それぞれが地球のまわりを回ることで時間を表現しますが、文字盤そのものはブルーアベンチュリン、火星は「透明のプレート」に描かれており(つまりは棒で支えられているわけではない)、月と衛星はレーザー彫刻がなされたメタル製、地球はサファイアクリスタル製に文様が彫り込まれたもの。
ケースバックはほかモデルと同じ仕様を持つようですね。
ストラップはラバー、バックルはPVD加工がなされたステンレススティール製。
ケースはおなじみBR-03専用の「細長」タイプで・・・。
ファブリック製ストラップ、交換用の工具などが付属します。
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参照:Bell & Ross