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米にて2020年モデルのトヨタ86発表。6MTのみのハードな「TRDハンドリングパッケージ」が追加、インフォテイメントシステムが標準に

2019/09/07

| 86「TRDハンドリングパッケージ」はタイヤ銘柄もミシュラン・パイロットスポーツ4に固定される |

トヨタが北米にて2020年モデルの「86」を発表。
これによると、最大のトピックは「TRDハンドリングパッケージ」の設定ですが、86のベースグレードのみに設定され、トランスミッションはマニュアルのみという超硬派モデル。

内容としては昨年に発表された「TRDスペシャルエディション」によく似ており、ブレンボ製ブレーキセット、ザックス製サスペンション、18インチホイールにミシュラン・パイロットスポーツ4が装着されています。

この「TRDハンドリングパッケージ」については、日本での「GT“Limited・Black Package”」に近いようにも思えるものの、装備が簡素化されているところやザックス製サスペンションの装備、ホイールサイズ、タイヤ銘柄指定等が異なり、TRDハンドリングパッケージは純粋に走りを楽しむモデルといえるのかもしれません(お金に余裕がある人の、休日の楽しみやッサーキット走行用といった用途を想定しているのかも)。

アメリカではGRではなくTRDこそがトヨタのモータースポーツを表現する

そしてこの86「TRDハンドリングパッケージ」にはTRD製エアロパーツが(一部)装着され、GRではなくTRDを推すのもアメリカならでは。

日本だと、これまでトヨタのモータースポーツ活動を牽引してきたTRDは組織改正によって「亜流」に追いやられていて、「モータースポーツを統括するのはGazoo Racingである」と公的にアナウンス(Gazoo Racingのサイトはこちら)されています。

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ただ、米国におけるTRDは日本のTRDとは全く別で、米国でトヨタのモータースポーツ活動を行っているのはGRではなくTRD。
アメリカでは人気の高いNASCAR用レーシングカーもここで開発しています。
つまりアメリカではTRDこそがトヨタのモータースポーツにおける本流で、GRは「なんちゃって」と捉えられているのかもしれず、よって「TRDこそが86にふさわしい」と捉えているのかもしれませんね。

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反対に日本では、上述の通り正式にGR=Gazoo Racingがトヨタのモータースポーツ活動をサポートしており、TRDは「チューニングパーツ制作会社」的な位置づけにとどまっていて、日本とアメリカにおいては大きく両者の捉えられ方が異なっているようですね(日本のTRDのサイトはこちら)。

なお、日本のTRDからはヤンキーっぽいエアロパーツも多く発売されていますが、これは米国のTRDファンからすると「考えられない」ことなのかもしれません。

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北米仕様2020年モデルの86はインフォテイメントシステムが強化

そして2020年モデルの86に話を戻すと、インテリア面では7インチサイズのメルチメディアオーディオシステム(8スピーカー付き)が標準装備に。
アンドロイドオート、アップル・カープレイにも対応し、ブルートゥース、USBにてスマートフォンを接続可能。

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このあたりはインフォテイメントシステムを異常に重視するアメリカ市場への対応だと言えそうですね。※日本仕様はスピーカー(8もしくは2つ)のみが装着され、基本オーディオ・ナビが”レス”

その他大きな変更はなく、エンジンはこれまで通りの2リッター4気筒、出力は207馬力(ATは200馬力)。

2020年モデルの86について、北米での価格は27,000ドルからのスタート、とアナウンスされています。

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