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配備の始まった新型スープラを見てきた!いろいろな部分で「これまでのトヨタ車とは異なる」細部をチェックしてみよう

2019/09/09

| 見れば見るほどよくできたクルマだ、と感心させられる |

さて、配備の始まった新型スープラ。
展示車や試乗車も各ディーラーに行き渡るようになり、早速展示車を見に行ってきました(試乗はまた後日)。

ただ、混乱を避けるためか、まだショールームにはスープラを並べないディーラーも多いようで、今回もそういったディーラーの駐車場に内にて現車をチェック。
そのためにちょっと暗い環境となり、きれいな写真が撮れないのがちょっと残念です。※画像は改めて撮ってこようと思う

新型スープラはけっこうコンパクトに見える

実車そのものは以前に大阪オートサロンにて見ているものの、ここまで近くで、そして細部を見るのははじめて。

改めて見た印象は「かなりコンパクト」というものですが、実際には全長4380ミリ、全幅1865ミリ、全高1290ミリという「堂々たるサイズ」を誇るクルマ。
それでも小さいと感じるのは”前後を絞ったスタイリング” ”コンパクトなキャビン”といった理由があるようです。

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つまりはボディの「上半分」が異常に小さいということで、これはぼくがフラン乗っているポルシェ718ケイマンに比較してもそうとうに容積が小さい、という印象。

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ルーフは「ダブルバブル」形状を持ち、これは前面投影面積を減少させて空気抵抗を減らすことに貢献するほか、ヘッドスペースの確保にも役立ちます。
デザイン的にはメリハリが感じられ、エキゾチックな(ファミリーカーとは違うという)印象を出しているようですね。

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ちなみに室内からリアクォーターウインドウを見るとその窓の小ささがわかろうというもの。
ルーフはリアにかけて強い傾斜を持ちますが、前席のヘッドクリアランスは十分にあり、もしかするとポルシェ718ケイマンよりも余裕があるかも。

なお、デザイン的には2000GTを意識しており、「ロングノーズ」を採用し(実際にボンネットはかなり長い)、フロントグラスの位置がかなり後ろにあるのもコンパクトなキャビンを演出する要素の一つ。
もちろんリアクォーターウインドウの形状もトヨタ2000GTへのオマージュです。

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こちらは「今のところはダミーだが、レーシングバージョンもしくはハイパフォーマンスバージョンになれば貫通するであろう」ダクト。
新型スープラは「将来」派生モデルを追加することを考え、最初から「後々になって大きな改造をしなくてもすむよう」な構造が多数見られます。

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リアバンパーのダクトも同様。
貫通するパーツが発売されれば、パーツとして取り寄せて入れ替えてもいいかもしれません。

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ちょっとわかりにくいのですが、ボディサイドではフロントタイヤの後ろ辺りからボディが膨らみ、そこから一旦絞られてリアフェンダーでその絞りを開放、といったイメージ。
これによってリアフェンダーが相対的に大きく見えているようです。

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リアフェンダーはこう。
かなり力強く見えますね。
新型スープラはプレスラインによる段差が強く出ている部分、逆にボンネットやリアフェンダーのように「エッジが持ちられずに丸い」部分もあって、これらのコントラストこそが外装デザインの真骨頂なのかもしれません。

それを考えると、陰影が出にくいカラーではなく、より陰影が強く出るカラー(ダークなメタリック系)を選んだほうがそのデザインを楽しめそうですね。※その意味では「マットストームグレー・メタリック」こそがもっとも新型スープラの表情を楽しめそう

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リアディフューザーとテールパイプ。
このスープラは「SZ」なのでちょっと細めです。※RZのみ100パイ、SZとSZ-Rは90パイ

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バックフォグとリバースランプ兼用のライトユニット。
もちろんF1マシンをイメージしたものですね(スープラのベースとなるFT-1が発表された際、トヨタはF1に参戦していた)。

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リアスポイラーはかなり小ぶりな印象。
ですが、リアフェンダー上部を伝ったエアがそのままこのリアスポイラーに集約されるのが目に見えてわかる構造を持っており、このサイズでも十分「効き」そう。
こういった部分も車体をコンパクトに見せている要因のひとつなのでしょうね。

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テールランプはかなり立体的。
最近は多くの自動車メーカーが「ワイド感」を強調するため、横方向に長いテールランプしそしてリアエンドを持つのとは対照的と言えるかもしれません。

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ドアハンドルはBMWらしくかなり大きめのサイズを持ち、開閉に掛かる力も一般的なトヨタ車に比較してより強いものが要求されるように思います。
そして開閉音もこれまでのトヨタとは異なり、かなり重厚かつ高い剛性感を感じさせる、という印象です。

そのほかドアミラーもBMWと共通のパーツを使用していて、トヨタディーラーからするとかなりの戸惑いもあるようですね。

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新型スープラのインテリアはこうなっている

そしてドアを開けて乗ってみると、室内かかなり「タイト」。
狭いという意味ではなく、意図的に囲まれ感を演出しているということになりますが、このあたりトヨタは「よくわかってる」と感心させられます。
とくにセンターコンソールの高さはかなりのもの。

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ステアリングホイールもやはりBMW色が強く、形状は同一。
そのほか、ドアインナーハンドルなどもBMWと同じパーツを使用しているようです。

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セレクターは「ジョイスティック」形式。
センターコンソールのパネルに採用されているのは「リアルカーボン」で、かなり雰囲気が盛り上がります。

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他の画像はFacebookのアルバム「新型トヨタ・スープラ」に保存中。
ちなみに兄弟車となるZ4の内外装もFecebookのアルバム「BMW Z4」にて公開しています。

こちらは新型スープラを撮影してきた動画。
両側を別のクルマに挟まれているので全容を捉えることが難しかったものの、とりあえず排気音は収録しています。
なお、欧州車の常として「始動直後は音が大きく、触媒が暖まると音が小さくなる」ようで、様々な面において、これまでのトヨタ車と異なるところを持つようですね。

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