| 発売されるとは思っていたが、こんなに早い発売とは |
先日「世界最高速」を記録したブガッティ・シロン”ロングテール”ですが、その名を「シロン・スーパースポーツ300+」として30台限定にて発売する、とのこと。
これはブガッティの創立110周年を祝う「ブガッティ・グランドツアー」の最終日に催されたガラ・ディナーの場にて発表された、と報じられています。
この限定モデルの発売を知らされておらずに既存シロンを購入してしまった顧客からすると「ちょっと待って、こっちのほうが良かったのに」となりそうですが、もちろんシロンを購入することができるオーナーはそんなことは気にせず、「あっそうなの?じゃあもう一台コレも貰おうかな・・・」という感じなのかもしれません。
ブガッティはこれでまた「世界で最も速いクルマを作るメーカー」に
この「シロン・スーパースポーツ300+」については、先日304.773mph(490.484km/h)を記録したプロトタイプの市販モデルということになりますが、その価格はどうやら税抜きで3億3000万円くらいになりそう。
そしてその場に招待されたジャーナリストによれば、「発表の場で契約書にサインした」VIPが一人見られたそうで、そうなると残りは「29台」。
しかしながらこの限定モデルが「余る」とは考えられず、今頃はもうすべて完売してしまっているのかもしれません。
このブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+は1600馬力(1578HP)を発生する8リッターW16エンジンを搭載し、ニックネームはそのボディ形状から「ロングテール」。
そのほかの(通常のシロンからの)変更点としてはフロントバンパー形状変更にワイドボディ、テールパイプ位置の変更、マグネシウムホイールの装着、ネイキッドカーボンボディなど。
なお、北米市場では悪名高き「5マイルバンパー」が装着されることになりそうですが、どんな風になるんでしょうね。
そしてこれら画像はガラ・ディナーにて展示されたシロン・スーパースポーツ300+ですが、汚く見えるのは記録達成時の状態「そのまま」を持ち込んだため。
ボディ表面には相当数の犠牲になった「虫」が付着しています。
ブガッティ・エンブレムにも虫爆弾。
インテリアはこんな感じ。
完全にアタックのためのスペシャルモデルという印象で、「シングルシーター」へと変更されています。
安全のためにロールケージが組まれていますが、助手席スペースに置いてある四角い箱は何なのか不明。
こちらは会場にて掲示されるシロン・スーパースポーツ300+。
ブラックとオレンジのカラーはやはり、ヴェイロンが世界最高速を記録した際の記念として発売された「ヴェイロン・スーパースポーツWRC(ワールド・レコード・カー)」へのオマージュなのだと思われます。
こちらはブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+の公式イメージ(今の段階ではCGにとどまる)。