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衝撃のルックスで登場した新型アストンマーティン・ヴァンテージ。全てが新設計、電制デフも採用し1980万円

2017/11/21

正直、かなりびっくりした

アストンマーティンが新型ヴァンテージV8を公開。
シャシー、ドライブトレーン、エレクトロニクスなど「すべて」が新しくなった新世代のアストンマーティンとなります。
そしてそのデザインも新しく、ボンドカーとして登場した「DB10」似のルックスとなることが事前にある程度わかっており、実際にほぼ予想通りのデザインで登場したにもかかわらず、その姿は衝撃そのもの。

より軽量、よりパワフルに

エンジンはこれも予想通りのメルセデスAMGから供給を受けた4リッターV8。
出力は510馬力、トランスミッションはZF製の8速オートマティック(マニュアルも選べるらしい)。
オフィシャルフォトにおけるボディカラーはアストンマーティンがレーシングカーに用いることが多い、蛍光に近いグリーンが採用に。

リアディフューザーのフィン部分がボディカラー同色となっているのは斬新ですね。

エンジン搭載位置は可能な限り低く、そして可能な限り車体内側へ。
これはもちろんロールセンターや重量配分を最適化するためで、最近レッドブルとの共同作業が目立つアストンマーティンだけに、「かなり本気」で攻めてきていると考えて良さそう。

車体重量は1530キロと非常に軽量で(先代ヴァンテージN430で1610キロ)、0-100キロ加速は3.6秒、最高速度は時速314キロ。

この画像を見ると、確かにエンジンが「やたら奥に」押し込まれていることがわかります(もちろん前後重量配分は50:50)。

プラットフォームはDB11に採用されたアルミ製のものをベースとしており、しかし70%はヴァンテージのために新設計されることに。

ボディは大きく抑揚がつき、サイドをえぐることで文字どおり「コークボトル」シェイプ。
これによって前後フェンダー(特にフロント)が大きく張り出しているように見えます。

サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンク。
なおリアにはサブフレームが用いられ、これがボディ剛性とサスペンション剛性を高めることに。

なお、リアバンパーには見慣れない「ASTON MARTIN」の文字。
ポルシェも現行世代になって「PORSCHE」文字をリアに付与するようになりましたが、各社ともブランディングを重視した結果なのでしょうね。

加えて最新世代のアダプティブダンパーが採用され、これは三つのドライブモード(スポーツ、スポーツプラス、トラック)と連動して特性を変更することが可能、とのこと。

アナウンスはありませんが、この画像を見るとルーフはカーボンファイバーのようにも見えます。

駆動輪は後輪のみで、そして新型ヴァンテージはアストンマーティン「初」の電制デフが装備されたモデルでもあり、トラクションコントロールと連動することで直線そしてコーナリングでの安定性を向上。

アストンマーティンCEO、アンディパーマー氏によると「先代ヴァンテージの成功は我々にとって、新型ヴァンテージ開発における大きなモチベーションとなった」と語っていて、「ドライビングマシーン・エンスージアストが待ち望んでいたスポーツカーが誕生した」とも述べています。

エアロダイナミクスも新型ヴァンテージにおける一つの特徴で、新形状となるフロントスプリッターはエアを効率的に車体下側に導くことができ、さらにボディ裏面にはエアを効率よく流すためのガイドを設けることでディフューザーによるダウンフォースも最大限に得られるようになった、とのこと。

しかし何度見ても「これが市販車」とは思えない過激かつ斬新、未来的なルックスで、どう見てもコンセプトカーのように見えますね。

サイドグリルはホイールハウス内の圧をサイドに流すように設計されており、リアデッキリッドは強力なダウンフォースを発生させる、としています。
確かにこのサイドグリルは「ヴァルキリー」でも採用されているもので、デザイナーであるエイドリアン・ニューウェイ氏が「プロトタイプから市販モデルへと移行するにあたり手を加えた部分」と語っていた通り、”最新”の理論を用いたものなのでしょうね。

ブラックのパーツには「疎密」を応用したホールが設けられており、細かいところまで相当にこだわっていることがわかります。

新型アストンマーティン・ヴァンテージのインテリアを見てみよう



インテリアも大きく変更され、ヘッドスペースが拡大。
ベルトラインが高く、イギリスのスポーツカー特有のタイトさが感じられる室内ですね。

デザイン的にはDB11とも異なるイメージでヴァンテージ専用とも言える雰囲気を持ち、ロータリースイッチやトグルスイッチを操作系に用いており、かつその位置も中央に集中。
DB11同様にメルセデス・ベンツからエレクトロニクス関係の供給も受けていると思われ、AMG GTとスイッチ類や配置が似ているようにも。

おそらくはインフォテイメントシステムも最新のものが搭載されていると思われます。

シートはかなり分厚くホールド性が高そう。

こちらはアストンマーティンらしいメタリックグレー。
これほど「筋肉質」という言葉が似合う車もなさそうですね。

すでにアストンマーティンは受注を開始しており、欧州での価格は1700万円ほど、納車は2018年始めから。
加えて最新世代のアダプティブダンパーが採用され、これは三つのドライブモード(スポーツ、スポーツプラス、トラック)と連動して特性を変更することが可能とアナウンスされています。

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