| 未来のエレクトリックAMGはリンキン・パークサウンド? |
メルセデスAMGのボス、トビアス・メアース氏によると、「リンキン・パークと共同でサウンド作りをしている」とのこと。
詳細は不明ではあるものの、どうやら「エンジンのなくなった時代」にいかにいい音(近接音)を出せるかを研究しているようですね。
なおメルセデスAMGとリンキン・パークは数年前からコラボレーションを行なっており、レースカーの「メルセデスAMG GT3」においては外装グラフィックデザインをリンキン・パークが担当。
他にはメルセデスAMGのプロモーションビデオ用の楽曲も提供していることでも知られます。
「もうちょっとでサウンドが完成する」
リンキン・パークは白人、黄色人(韓国系、日系)との混成グループで、韓国系のジョー・ハーンが絵画を学んでいたことからヴィジュアルに強く、CDジャケットも自分たちでデザインしたり、といったことも。
そして「音」にはかなりこだわりのあるバンドでも知られ、「音」でもってリンキン・パークだとわかるようになりたいとも語っており、音楽性ならず独自の音を追求することでも有名(サックスだとデビッド・サンボーンがその音でサンボーンだとわかるように)。
そういったリンキン・パークなのでEVの近接音(走行音発生装置による擬似エンジン音)を手がけるのはさほど違和感はなく、もしかすると従来のエンジン音といった範囲にすらとらわれない斬新なサウンドを生み出してくれるのかもしれません。
なお、アメリカでは走行音発生装置は2019年から装着が義務付けられ、そのために各社とも「いい音」を研究していると報じられていますが、メルセデスAMGによると「いいところまで来ている」とのことで、あと少しで”音”が完成する模様。
完全なEV時代になると「エンジンサウンドで車を選ぶ」ように「擬似エンジン音でEVが選ばれたり評価される」ようになるのかもしれず(各メディアでは”ベストEVサウンド”なるランキングを掲載する?)、そうなるとこの「走行音発生装置」の重要性が増すのかも。
そしてこの「走行音発生装置」は単に電気的に音を出すだけなので、いろいろな音を収録できると思われ、この音もダウンロードできるようになったり(2002年のフェラーリF1マシンのエキゾーストなど)、リンキンパーク他、様々なアーティストがiTunesストアにて「走行音発生装置用の」音源を販売するようになるのかもしれません。
リンキン・パークに話を戻すと、2017年7月にボーカルのチェスター・ベニントンが自殺により死去。
メンバー各自も個別のプロジェクトにて活動していますが、ぼくはマイク・シノダの「フォート・マイナー」がお気に入りで、その中でも特に(彼の祖父の体験を楽曲にした)”Kenji”が心に残るところ。
参考までに、こちらはリンキン・パークのデザインした小林可夢偉選手のヘルメット。
この車/メーカーにはこのアーティスト/楽曲だ
そこでぼくがふと思ったのが、「ほかのメーカーはどうだろう」というもの。
完全に独断と偏見であり、車/メーカー、アーティスト/楽曲などごちゃ混ぜですが、あくまでも思い浮かんだものです。
・フェラーリ→やっぱりオペラをフィーチャーした音源で
・フォード→カントリーしかなさそう
・シボレー・ボルト→AC/DCの「サンダーストラック」。電源を入れた時に「サンダー!!」と叫んで欲しい
・プジョー→クレモンティーヌ
・DS→渋くセルジュ・ゲーンズブールで
・ロールスロイス→意外とローリングストーンズがマッチしそう
・フォルクスワーゲン→ボン・ジョヴィ
・ダッジ→メタリカ
・スズキ→TOKIO
そのほか、独特の音というところではナイン・インチ・ネイルズ、マッシブ・アタック、ピーター・ガブリエル、マリリン・マンソン、スティーブ・ヴァイ、エイドリアン・ブリュー、ジョー・サトリアーニ、ダフト・パンクあたりが思い浮かぶところ。
なお、こちらがフォート・マイナーの「Kenji」。
公式ではありませんが、歌詞が表示されているので内容がわかりやすいかもしれません。
イントロでのナレーションはマイク・シノダの父で、その父(マイク・シノダの祖父)について語っています。