| 毎年恒例の満足度”ワースト”調査 |
米国コンシューマーレポートが毎年行っている、「満足度ワーストランキング」。
アメリカでは消費者の権利が非常に強く、コンシューマーレポートもその一助となっている模様。
昨年も30万人を対象に様々な項目において調査を行っていて、意図としては「満足度の低い車」を公開することで、これから車を買おうとする消費者に対して警鐘を鳴らす、というものですね。
それではワースト順に見てみよう
今回はGLAが「もっともがっかりした」車の堂々一位。
コンシューマーレポートでは消費者の声として「乗り心地が硬い」「室内がうるさい(静粛性が低い)」「ギアボックスがイマイチ」「視界が悪い」という評価。おそらくは「メルセデス・ベンツ」ということ、そして高価な価格設定のために「期待」が高すぎたことも消費者からの評価を落とした理由なのかもしれません。
なお毎年思うのですが、その評価の内容を見ていると「乗り心地」「静粛性」「ギアボックス」についてアメリカ人は相当に気にしているようで、そのせいかキャデラックなどラグジュアリー系のアメ車は「乗り心地がよく」「静かで」「変速ショックがない」仕上げとなっているようです。
2.日産セントラ
以前は「サニー」の北米版でしたが、今は日本で販売される日産車とは全く別のモデルに。
なお、ハンドリングや広い室内が評価されながらも「硬い乗り心地」が評価を下げ、かつパワーの無さが「全く楽しくない」とされています。
3.アキュラILX
こちらは9台目シビックをベースにした「アキュラのエントリーモデル」。
乗り心地が「硬い」「跳ねる」「ロードノイズが大きい」「トランスミッションがよくない」「インフォテイメントシステムの操作方法がわかりにくすぎ」との評価。
とにかくアメリカ人は静かで変速ショックが少なく、簡単な車を好む模様。
4.シボレー・トラックス(TRAX)
エンジンが非力、燃費が悪い、乗り心地が硬い、内装が安っぽい、価格が高い、との評価。
5.日産・ヴァーサ(Versa)
これは日本だと「ティーダ」。※こちらは日産による、各国のオフィシャルサイトへのリンク
アメリカでは「最も安く買える」車ではあるものの、その影響がエンジンやハンドリング、トランスミッション、乗り心地に出ている、とされています。
なお日産はアメリカでは「価格戦略」を重視しており、韓国車よりも安く買えることで知られますね。
アメリカで販売される「もっとも安い車」ランキング。意外や韓国車は少なく日本車が上位に
6.ダッジ・ジャーニー
燃費が悪く、車自体の価値(リセールなど含む)が低い、など散々な言われよう。
7.インフィニティQX60
日産パスパインダーのインフィニティ版ですが、燃費が良くない、ハンドリングがフニャフニャ、という評価。
8.フォード・トランジット・コネクト
もともと商用車だそうですが、コンシューマーレポートでは「これを乗用車として購入するな」と警告。
あまりに安いっぽいインテリア、良くはない燃費、機能性に欠ける部分などを指摘しています。
9.フィアット500
独特のデザインを持ち評価すべき点も多いとしながらも、ぎくしゃくとした乗り心地、落ち着かない乗車ポジション(なんとなく同意)、室内のノイジーさがマイナス。
10.ダッジ・グランドキャラバン
価格が安くコストパフォーマンスは高いものの、クラス最悪の燃費、あまりに座り心地の悪い二列目シートを指摘するユーザー多数。
こうやって見ると、とにかくアメリカ人は乗り心地を求めていることがわかりますが、その割に「フニャフニャなハンドリング」は許容できず、メーカーとしてはかなり困っていることも想像できます。
トランスミッションのショックも許せないようなので、デュアルクラッチよりもトルコン式ATのほうが米国市場に向いており、大きな車が好きな割には燃費にもうるさい、というちょっと困った市場ではあるようですね。
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