| マツダは2003年までロータリーエンジンを手組みしていた |
マツダがロータリーエンジン(13B-REW)を製造する様子を記録した動画をYoutubeにて発見。
おそらく日本のTV番組だと思われ、2003年のクレジットが入りますが、この時点でもロータリーエンジンが「手で組まれている」のにはちょっと驚き。
動画によるとRX-7(2002年8月に生産終了)に積まれていた13B-REWまでは職人による手作り(動画では岡本さんという職人が登場しているが、当時年齢60歳なのでRX-7終了とともにちょうど退職したと思われる)で、それ以降のロータリーエンジン、つまりRX-8(2012年に生産終了)に搭載される13B-MSPはオートメーションによって製造される、とのこと。
やはり手組エンジンを持つRX-7は別格か
「職人が手作り」というのは格別の響きがあって、日産(GT-R)やトヨタ(レクサス)においても”職人アピール”を行っているのを見ても分かる通り、日本人にとって”職人”は大変わかりやすい付加価値。
ぼくもやはり「へえー職人が手作りしているのかあー」と知らされると「それはきっと優れているに違いない」と思いますが、やはり多くの人も同じように感じている可能性があり、手作りエンジンを積むRX-7が神格化されるのも分かるような気がします。
現在マツダはロータリーエンジンを生産していないものの、世界で唯一量産に成功した自動車メーカーという矜持にかけ、またブランディング上の理由からか「新型ロータリエンジンを開発中」。
これまでの情報だと「単独の動力源」としては採用されず、レンジエクステンダー(EV用の発電機)としての復活が検討されているようですね。
それでは動画を見てみよう
こちらがその「岡本さん」がエンジンを組む様子を収めた動画、「Building a 13B-REW」。
最近よく報道される各メーカーの「自動車工場」が持つイメージからは想像できないほどの「町工場風」です。
こちらはマニア向け、自分でエンジンを組む人向けの「【RE】13Bロータリーエンジン組み付けダイジェスト」。
ロータリーって何?という人にもわかりやすい、ロータリーエンジンの解説動画、「【RE】ロータリーエンジンの原理と特徴」。
こちらも同じくロータリーエンジンの解説動画、「ロータリーエンジンって何なの?」。
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