GT 4ドアクーペと同じグラフィックを持ち、船体の多くはカーボン製
メルセデスAMGとシガレット・レーシングとのコラボレーションによって新たなるレーシングボート「41’AMGカーボンエディション(Carbon Edition)」が発表に。
メルセデスAMGとシガレット・レーシングとのパートナーシップはけっこう長く、以前はAMG GTをイメージしたボート”GT Rパフォーマンスボート”を発表していたものの、今回発表されたのはAMG GT 4ドアクーペにインスパイアされたもので、「カーボンエディション」の名の通りカーボンファイバーを多用。
これによって2017年モデルのGT Rパフォーマンスボートに比較して250キロも軽量化されています。※AMG Oneとのコラボボートもあるが、これは別格
全長は41フィート(12.5メートル)で船体はカーボンファイバーを挟み込んだ「サンドイッチ構造」を採用し、デッキ、ラダー、ルーフ、ハードトップもカーボン製(とんでもなくコストが掛かっていそう)。
エンジンはマーキュリー400Rを4基装着することで1600馬力を発生し、トップスピードは時速142キロ。
41’AMGカーボンエディションとメルセデスAMG GT 4ドアクーペとはそれぞれに連動したカラーへとペイントされており、メインカラーはマット仕上げの「グラファイトグレーマグノ(メルセデス・ベンツはマットを”マグノ”と呼ぶ)」、そこへグロス仕上げのレッドとカーボン風グラフィックが追加。
日本だと「レーシングボート」はさほど知名度が高くなく、しかし欧米では比較的人気にあるスポーツのようで、スポンサー含めると過去にもいくつかの自動車メーカーがこの業界に参入していますね。
なお、以前にメルセデスAMGがシガレット・レーシングとのコラボレーションによって発表したボートはすでに9艇を数え、今回の 41’AMGカーボンエディションにてめでたく「10」に。
現在、ハイパフォーマンスカーは「富裕層のライフスタイルの一部」となっており、よって自動車メーカーとしてもそういった富裕層が自動車以外に興味を持つ分野に進出せざるを得ず、よってアパレルや腕時計メーカーとのコラボであったり、高級マンションやホテル事業を手がけるようになったという現実があるのだと思われますが、今後もこの傾向が加速するのは間違いなく、ゆくゆくはフェラーリストアのように「そのブランドのオーナー意外」を対象にし、将来的なファンを育成するための活動も重要になってきそうですね。