価格は1億5000万円、限定台数は500台
アストンマーティンCEO、アンディ・パーマー氏が「アストンマーティン第三のミドシップスポーツ」となるAM-RB003につき、その名称が「ヴァルハラ」となる可能性を示唆。※まだ決定ではない
なお「ヴァルハラ(Valhalla)」は最近アストンマーティンによって商標登録されており、「ヴァルキリー」とともに神話つながり。
ヴァルハラは北欧神話の主神であるオーディンの宮殿 を指し、「ヴァルキリー(ワルキューレ)」は北欧神話に登場する半神の名称で、神話の中でヴァルキリーは死者の魂を「ヴァルハラ」へ運ぶ、とされています。
なおアストンマーティンは戦争に関するネーミングや、「V」で始まるネーミングを好んで選ぶようで、サーキット専用の限定モデル「ヴァルカン」も戦闘機の名称から。
Vつながりだとヴァルキリー(Valkyrie)、ヴァンテージ(Vantage)、ヴィラージュ(Virage)というモデルもあり、最近は他に「ヴァレカイ(Varekai)」も商標登録した、と報じられ、ヴァンキッシュ(Vanquish)は「征服」の意。
AM-RB003はハイパーカー、ヴァンキッシュはスーパーカー
アストンマーティンは「ヴァルキリー」にて初めてミドシップスポーツを市販することになりますが、フェラーリ、マクラーレン、ランボルギーニといった先行するライバルに対しても十分な(もしくはそれ以上の)競争力を発揮する必要があり、そのために「前人未到の領域」にまでパフォーマンスを引き上げたヴァルキリーを発売することで世間のイメージをひっくり返し、その後にAM-RB003を投入することでミドシップスポーツ界を制することを計画中。
そしてアストンマーティンは驚くべきことに「ヴァンキッシュ」をフロントエンジンからミドシップへとスイッチさせて「ヴァンキッシュ・ヴィジョン・コンセプト」を発表するなど、とにかくミッドシップスポーツに対して全力投球を行っているという印象もあります。
なお、このAM-RB003こと「ヴァルハラ」は「ヴァルキリーとヴァンキッシュとの中間」に位置し、ヴァルキリーともども”ハイパーカー”という位置づけ。
販売台数は500台限定され、その価格はおそらく1億5000万円ほどで、ポジションとしてはマクラーレン・セナ、ラ・フェラーリ、ポルシェ918スパイダーと同等というイメージです。
一方でヴァンキッシュはハイパーカーではなく「スーパーカー」だとされ、こちらは台数の制限なく販売される模様。
そしてヴァンキッシュのライバルとなると、マクラーレン720S、ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ、フェラーリF8トリブートといったところになりそうです(ただし日常性という点ではライバルに大きく劣りそうではありますが、その分パフォーマンスは高そう)。
話をAM-RB003”ヴァルハラ”に戻すと、これは3リッターV6ターボとハイブリッシステムを持ち、アストンマーティンでは「初の新しい技術を導入したクルマ」に。
ちなみにヴァルキリーのエンジンはV12ですが、ヴァルハラはその半分のシリンダーを持つ、ということになりますね。
AM-RB003はその名称が示すとおりレッドブルとの共同開発で、これもヴァルキリー同様。
そのデザインも「ヴァンキッシュ・ヴィジョン・コンセプト」ともどもヴァルキリーを強く意識したもので、プロダクションカーと言うよりはレーシングカーに近い印象もあります。
ちなみにリアウイングに採用されるのは航空機から応用した「モーフィング技術」。
動画を見るに、リアウイングの黒いウイングが可変していることがわかります。
リアディフューザーはこういった感じで、やはりレーシングカーというか、「レーシングカー以上」。
こりゃ他のメーカーは太刀打ちできんわ、という感じですね。
インテリアはヴァルキリーに比べると十分に実用的。
メーターはフルデジタルとなり、専用のグラフィックを持つようです。
AM-RB003の動画も続々公開
そしてアストンマーティンは一部のメディア、ユーチューバーを対象にAM-RB003を特別公開。
ここでその様子を収めた動画をいくつか紹介しています。
VIA:Automotive News Europe