| ゲンバラGTそのものはポルシェ・カレラGTをベースに25台がリリースされている |
ポルシェの過激チューンで知られる「ゲンバラ」。
そのゲンバラはかつて、ポルシェ・カレラGTをベースにした「ゲンバラ・ミラージュGT」を発表していますが、今回その一台がオークションに登場予定。
そしてこのゲンバラ・ミラージュGTを特別たらしめているのは「オーナーが(カメルーン出身のサッカー選手)サミュエル・エトオであるということ」。
さらにオーナーはこれまでサミュエル・エトオただ一人だとも報じられており、「かなり特殊な経緯を持つ」個体だと言えそうです。
ゲンバラ・ミラージュGTが製造されたのは25台のみ
このゲンバラ・ミラージュGTの生産台数は25台に制限され、さらにそのうち3台のみが、この個体同様の「ゴールド・エディション」として世に送り出されることに。
たしかに見た目は「ゴールド」の部分が多く、加えてボディカラーは「ラメ」のように見えますね。
ゲンバラGTは前後バンパー、エンジンカバー、リアウイングやルーフ、サイドステップなどが専用デザインに置き換えられ、ホイールも専用デザインに。
ボディパネルのあちこちがゴールドにて彩られています。
ホイールはセンターロックですが、左右ホイールでロックナットのカラーが異なるのは「左右ホイールを間違えないため」(これはノーマルのカレラGTでも同じ)。
エンジンは5.7リッターV10と(ノーマルと)変わらないものの、ラムエアシステムとステンレス製エキゾーストシステム、そしてスポーツ触媒、オリジナルプログラム採用のECUが与えられることで出力は58HP向上して670馬力へ。
ルーフはラムエア採用のため独自形状へと変更され、エンジンカバーのメッシュはゴールドに。
内側にあるエンジンのヘッドカバーがレッドに彩られているためにこれが「透けて」見えますね。
なお、ボディカラーに含まれる「ラメ」にはレッドやイエロー、グリーン、ブルーなど様々なカラーが含まれているようです。
サイドには「Mirage GT」のロゴ。
サイドステップのゴールド部分は「カーボンファイバー」。
ドアミラー、そしてステーもゴールドカーボン。
ブレーキキャリパーには「ゲンバラ・バイ・ブレンボ」、ホイールのセンターキャップにも「GEMBALLA」のロゴ。
リアウイングの中央もゴールドカーボン。
テールパイプのスリーブはジェット戦闘機風、そしてテールパイプそのものは金メッキ。
周辺のネットはゴールド、そしてリアディフューザーはクリアカーボン仕上げ。
ゲンバラ・ミラージュGTのインテリアはこうなっている
そしてこちらはミラージュGTゴールド・エディションのインテリア。
ブラックのレザーとアルカンタラをベースにゴールドのステッチそしてペイント、さらにはカーボンファイバーも使用されたゴージャスな仕上がりとなっています。
ドアもカーボン、レザー、そしてゴールド。
シート後方もキルティング仕上げのアルカンターラ。
シフトレバーはカリンとバルサ材のコンビからカーボンファイバーへ。
ちなみにカレラGTのトランスミッションは「マニュアルのみ」で、クラッチが非常に重く、ナーバスなことで知られます。
ぼくは一度だけカレラGTを運転したことがありますが、クラッチの重さたるや尋常ではなく、その重さは45kgくらいある、とのこと。
よって「シートバックが柔らかいと」クラッチを踏んでも体がシートが押し付けられてめり込むだけでクラッチをちゃんと切れず、クラッチ操作をしっかり行うためにも「クッションが薄いフルバケットシート」が必要だと感じたほどです(エトオの脚力だとまったく問題なさそう)。
このゲンバラ・ミラージュGTゴールド・エディションは「ミラージュGTの25台のちの7番目」、カレラGTとしては「409台目」。※サミュエル・エトオがこれまでにつけてきたいずれの背番号とも異なる
走行距離は6,500キロ、予想落札価格は9500万円〜1億1000万円ほどだと報じられています。