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手持ちのフェラーリ株を全部売ることにした。ボクは自動車とくにハイパフォーマンスカーの未来に悲観的だ

2020/09/28

| ボクは自動車業界の未来は「明るくない」と考えている |

さて、なんどかアップしているとおり、ぼくはフェラーリ株を上場以来ずっと買い進んでいますが、今回それらを全部売ることに決定。

その理由としては「これ以上フェラーリが利益を積むのは無理だろう」と判断したからで、このあたりですべてを現金化しようと考えています(その後のお金の使い道はまだ考えていない)。

参考までにフェラーリ株の動きはこんな感じ。

世界情勢の変化(リーマンショックやコロナウイルスなど)に合わせて時々下がりはするものの、基本的には右肩上がりだということがわかりますね。

もちろん短期的にはまだ上がる可能性があるとは思いますが、そこまで利益を追求するつもりもなく、現状の利益で「ヨシ」とするつもりです(そして売った後はもう振り返らない)。

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これまでは「下がった時に買い増し」てきた

これまでぼくは、フェラーリ株はずっと上がると信じてきたので「下がった時に買い増し」てきたわけですね。

ただ、ここ最近の自動車業界というか社会情勢を見るに、自動車業界の将来はもう明るくはないだろう、と考えることも。

それはつまり「電気自動車時代の到来が予想よりも早くやってきそうだ」ということで、これを端的に表すのは、先日報道された「カリフォルニアにて、2035年以降ガソリン車の販売を禁止する」というもの。

そしてカリフォルニアはスーパーカーにとって最大の市場であり、ここでガソリン車が販売できなくなるというのはフェラーリにとって致命的だとも考えています。

エレクトリックカー時代のフェラーリは、今のようなフェラーリのポジションをキープできないだろう

さらにフェラーリは「2035年に電気自動車に切り替える」準備ができていないとも思われ、切り替えができたとしても他社との差別化については「今以上に」押し出すことは難しいかもしれません。

ただ、これはフェラーリに限った話ではなく、いずれのブランド/メーカーにとっても、エレクトリックカー時代になると「排他性」を強調することが非常に難しくなり、おそらくそれはハイパフォーマンスカーにとって最大の課題。

むしろロールスロイスやベントレーのような高級車メーカーの方が「他社との差異」を演出しやすいだろうと考えていますが、とにかく「エレクトリックカー時代のフェラーリは、もう今のようなフェラーリのような、明確な強みを持つポジションではなくなってしまうだろう」と考えているわけですね。

もちろんこういった懸念についてはフェラーリが誰よりも感じているはずで、そのための様々な「手」を打っているとは考えますが、将来的には自動車の販売台数自体が大きく減少するとも考えていて、フェラーリもその流れには逆えないのかもしれません。

なお、ポルシェはすでに「将来的には自動車メーカーとして成り立つことは難しいだろう」ともコメントしており、これが自動車メーカーが現在感じている「現実的な、目の前にある危機」なのだと思われます。

そしてジャガーも「自動車を個人で所有するということが過去のものとなる」だろうと推測しており、つまりは自らの会社の存在意義を否定するほどの危機感を感じているようです。

「自動車を個人で所有するという感覚がなくなる」頃、ぼくはすでに運転免許を返納しているかこの世にいないとは思うものの、それよりも前にやってくるであろう「自動車が全部エレクトリックカーになる」時代では今のようにクルマを買い替えようという気がおきないかもしれず、世間の人々も同じように感じるのであれば、自動車産業の未来については悲観的にならざるを得ないかもしれません(そういった時代が来ると当ブログも存在できなくなるので、ぼくは今のうちから、未来を見越してクルマ以外のネタを上げるようにしている)。

ぼくは子供の頃、ガソリン車が絶滅するとすれば、それは「ガソリンの枯渇」によるものだろうと考えていましたが、今ガソリン車が絶滅の危機に瀕している理由はガソリンを残したまま「環境規制」によるもので、まったく想像とは違う未来がやってきた、ということになりますね。

そして同様に、もしかすると今ぼくが思う「エレクトリックカー時代のクルマは魅力的ではないだろう」という予測も外れる可能性があり、むしろその予測が外れるのであれば、それはそれで嬉しいことだ、と考えたりします。

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