| しかもマセラティ5000GTは当時”世界最速”だった |
マセラティは新型スーパーカー「MC20」を発表したところですが、今回は(マセラティ公式ではなく)レンダリングアーティストによる「マセラティ・グランツーリスモ・タルガ」が公開に。
これは次世代グラントゥーリズモをイメージしたものですが、現行モデルよりも過去の「5000GT」にインスパイアされたものだと紹介されており、そのために現代のマセラティとの共通性は多くなく、しかし押し出しの強い高級感が強調されています。
ちなみにマセラティ5000GTは、もともと1959年にイラン皇帝の依頼を受けて企画されたクルマで、搭載されたのはレーシングカーである450Sのエンジン。
当時は価格、スピードともに世界最高を誇ったと言われ、34台のみが製造されたという記録が残ります。
#マセラティ 史上初の市販ロードカー #A61500
— マセラティ ジャパン (@maserati_japan) November 6, 2017
50年代最先端の技術を結集した #A6G/54
そして1959年当時の市販車最速の272km/hを記録した元祖スーパーカー #5000GT
マセラティの輝かしいイノベーションの歴史を代表する3モデルです。 pic.twitter.com/AHjmk8hRvS
まだまだ「ガソリン」エンジン搭載
なお、ちょっと前までのレンダリングというと「自動運転」「エレクトリック」をイメージしたものばかりで、ウインドウ類が不透明であったり、タイヤやホイールが完全に覆われている作品が多かったように思いますが、最近のレンダリングにはそういったものが少なくなり、逆にガソリンエンジン搭載のスポーツカー的なものが増えてきたように思います。
その理由については定かではなく、しかし「自動運転」「エレクトリック」が未来の夢ではなくなり、むしろガソリンエンジンの方が「滅びゆく種」としての哀愁を感じさせるからなのかもしれません。
マセラティならでは「ラグジュアリー」
そしてこのレンダリングにおいては「(いい意味での)無駄なラグジュアリー」が表現されており、相当に大きな車体を持ちながらも2シーター、そしてリアには透明なフードを持つカーゴスペース。
おそらくこのクルマでの長距離旅行をイメージしているのだと思われ、そのぶん贅沢に作られているのでしょうね。
リアセクションにはエアロカバー風のカウルが装着され、テールランプはLEDライトバー。
フロント〜サイドウインドウにはラップアラウンド型が採用され、フレームレス構造となっています。
なお、現代のマセラティ風ではないといえど、マセラティならではの「3」をモチーフにしたヘッドライト、そしてサイドギルを持っているようですね(マセラティは3兄弟によって設立されたからか、もしくはそのエンブレムが”三叉の銛”だからなのか、3をモチーフにしたデザインが多い)。
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