| タイカンは悪条件下でも好調なスタート。ここからポルシェの反撃がはじまる |
さて、先日の「ポルシェジャパンが発表した日本国内市場」の販売台数に加え、今回はポルシェAGが「世界市場」での販売台数を公表。
これによると、2020年の新車世界販売台数は27万2162台にのぼり、これは前年(28万800台)の3%減であった、とのこと。
たしかに前年比3%減ではあるものの、ロックダウンによって6週間の生産停止を余儀なくされたことを考えると、この数字はまさに驚異的でありポルシェのセールス・マーケティング担当取締役、デトレフ・フォン・プラテン氏が言う通り「魅力的なラインナップ、初のエレクトリックスポーツカーであるタイカン、そして強力なブランドバリューに支えられた」結果だと言えそうですね。
-
ポルシェが2020年には日本国内にて過去最高の7,284台を登録し、「11年連続での成長」を記録したと発表!新型911が人気
| ポルシェはこの11年、一度たりとも販売を落としてなかった | さて、ポルシェが日本国内の新車登録台数において、過去最高の7,284台を記録した、と発表。この記録の立役者は「911」シリーズを中心と ...
続きを見る
ポルシェ初のEV、タイカンは好調なスタートを記録
ポルシェによると、2020年におけるタイカンの販売台数は20,015台。
カイエンは前年比1%増の92,860台、718シリーズ(ケイマン、ボクスター)は6%増の21,785台、ポルシェ911は34,328台。
なお、テスラの2020年における販売台数は50万台だったのでポルシェ全体の2倍近く、そしてタイカンの25倍といったところではあるものの、タイカン購入者の多くがテスラからの乗り換えだと言われるので、現在開いている「差」はどんどん小さくなってゆくのかもしれません。
-
ポルシェ「タイカンを注文しているのはほとんどがテスラのオーナーだ」。新たな客層を獲得できたのは良いが、本来獲得したかったミレニアル層には受けなかった?
| ポルシェは若い世代を取り込もうと「スター・ウォーズ」とのコラボまで行った | ポルシェの北米法人代表、クラウス・ツェルマー氏によると、(その数は明らかにしなかったものの)相当な数のテスラオーナーが ...
続きを見る
ポルシェがもっとも売れたのは「中国」
そしてポルシェがもっとも売れたのは中国市場。
これは「例年通り」ではあるものの、ポルシェにとっては「中国に助けられた」というところなのでしょうね。
地域別の販売台数は下記の通り。
2020年におけるポルシェの販売内訳
- 中国・・・88,968台(+3%)
- アジア太平洋・アフリカ・中東・・・121,641台((+4%)
- 欧州・・・80,892台(-9%)
- アメリカ・・・69,629台(-8%)
- ドイツ・・・26,152台(-17%)
- 日本・・・7,284台(+1%)
ポルシェは2021年も好調を予想
そしてポルシェは2021年も好調な年になると予想しており、その根拠は「タイカンと911のラインナップ拡大」。
911については現在「カレラ」「ターボ」「タルガ」系が発表されているものの、まだまだ「GTS」「GT3」系の発表が控えており、一層の販売増加が見込めそう。
タイカンについては「クロスツーリスモ」が発表されることになると思われ、今年も話題には事欠かない一年となることが予想されます。
合わせて読みたい、ポルシェ関連投稿
-
80歳のオーナーに「80台目の」ポルシェが納車!現在も38台を所有し「1ヶ月間、毎日違うポルシェを運転できる。週末は1日2台な」
| ボクも80歳になる頃にはこうありたい | さて、ポルシェが公式にて「80歳にして80台目のポルシェ」を購入した、オットカー・J氏を紹介しています。同氏は32歳のときに年に最初のポルシェである「スピ ...
続きを見る
-
ポルシェ911ターボ「7世代」はこう進化してきた!「運転の天才」ワルター・ロールがそれぞれの特徴や思い入れについて語る
| ポルシェ911ターボはいつの世も「最先端」の技術を搭載している | さて、ポルシェが「運転の天才」と称するワルター・ロール氏(ポルシェ・ジャパンでは”ヴァルター・レアル”と表記)。今回7世代にわた ...
続きを見る
-
ポルシェはボクスターの下に位置する「550スパイダーの再来」を企画していた?12年の封印の後、元デザイナーが"550one"を公開
| 当時、ポルシェは550oneよりもマカンの発売を優先させたと言われる | さて、ポルシェはちょっと前に「人前に出ることなく終わった」コンセプトカーをまとめて発表していますが、今回はポルシェ自身では ...
続きを見る
参照:日経プレスリリース