| ただ、実現したとしてもアルピーヌの名を使用することは難しいと思われる |
かつてフォルクスワーゲン、ルノー、ジェネシスにてデザイナーを務め、ケーニグセグ・ジェメラのデザインにも携わった工業デザイナー、アーセニー・コストロミン氏が「アルピーヌGTA」なるレンダリングを公開。
これはもちろん個人的なプロジェクトではあるものの、アルピーヌのヘリテージ、そしてF1に参戦するという「これから」をミックスした素晴らしい作品となっています。
なお、フォルクスワーゲンとジェネシス、そしてケーニグセグというところは、ブガッティ・シロンやランボルギーニ・ウラカンのデザインにも関わり、その後ジェネシス、また後にケーニグセグへと移ったサシャ・セリパノフ氏と通ずるところがあり、両者は「盟友」なのかもしれませんね。
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アルピーヌGTAはこんなクルマ
このアルピーヌGTAについて、見た目はA110との共通性が高く、そのためにA110をベースとしたハードコアバージョンのようにも思えますが、実際のところ「全く別の、新設計された」スーパースポーツ。
カーボン製モノコックシャシーを持ち、前後にサブフレームとインボード式サスペンションを持つハイパーカー的なパッケージングを持っています。
ボディサイズは全長4115ミリ、全幅1826ミリ、そして全高1100ミリ。
かなり低い全高を持ち、アルピーヌの伝統を反映させる形で「110」との関連性を持たせたのかもしれません。
フロントから見ると、「まさにアルピーヌ」。
なお、ヘッドライト内側にある丸い構造物は「ランプ」ではなくエアインテークとして機能します。
ベゼルが付与されることで高級感も感じられるようですね。
ヘッドライトはケーニグセグ・ジェメラとの共通性も。
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リアには巨大、しかしシンプルなウイング。
テールランプはブガッティ・ディーヴォとの共通性を感じさせる部分。
フォルクスワーゲン在籍時には、ディーヴォのプロジェクトにも関わっていたのかもしれません。
エキゾーストシステムは「アクラポヴィッチ」を想定しており、このあたりもケーニグセグとの共通性を感じさせるところですね。
なお、グリルのメッシュパターンもブガッティを連想させる部分です。
ちなみにエンジンは「空冷4リッター・フラットシックス」。
ドアは斜め前に開く「ディヘドラルドア」。
ボディ剛性確保のため、サイドシルは高く分厚く、そして開口部は狭く。
アルピーヌGTAのインテリアはこうなっている
そしてこちらはアルピーヌGTAのインテリア。
もう完全にレーシングカーといった雰囲気です。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/50968101593/in/dateposted-public/ステアリングシャフトがむき出しであったりしますが、これは「ドライビングコネクションを可能な限り強調したかったため」だと語っています。
ステアリングホイールには回転数を示すLEDインジケーターが組み込まれ、スポーク部には各種スイッチも内蔵。
面白いのはメーターが「デジタル」ではなく「アナログ」なこと。
そしてなんとオドメーターも今となってはとんと見かけなくなった「ドラム式」。
こういった部分もまた、同氏が「ドライビングコネクション」を視覚的に表現したかった部分なのかもしれませんね。
「いつの日か実現を」
なお、アーセニー・コストロミン氏が語るには、「このアルピーヌGTAを実現する計画がある」。
同氏は現在独立し、ドイツにデザイン事務所を構えていますが、出資者を見つけ、このレンダリングを「実現したい」という夢を持っているそうです。
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