| ケーニグセグはあわせてデザインセンターを新設 |
ケーニグセグが、そのデザイン責任者として「サーシャ(アレクサンダー)セリパノフ氏を獲得した」と発表。
サーシャ・セリパノフ氏はフォルクスワーゲングループ在籍中にブガッティ・シロン、そしてランボルギーニではウラカンのデザインに関わったことで知られています。
経歴としてはカリフォルニアのアートセンター・オブ・カレッジを卒業後、2003年にマツダの北米法人にインターンとして参加し、その後2004年にフォルクスワーゲングループへ。
| 数々のブランドで魅力的なクルマを発表 |
その後2010年にサシャ・セリパノフ氏は(フォルクスワーゲングループ内で)ランボルギーニのデザインチームへと加入してウラカンのデザインを担当し、2014年にはブガッティのエクステリアデザイン責任者へと抜擢。
ここではシロンのほか、ヴィジョン・グランツーリスモ(2015)のデザインも担当しています。
そして2017年にはヒュンダイへと移籍してヒュンダイの高級ブランド「ジェネシス」のグローバル・アドバンスト・デザイン部門のトップに任命され、ここではエッセンティア(2018)、ミント・コンセプト(2019)を発表済み。
サーシャ・セリパノフ氏は今年10月からケーニグセグへと加入するそうですが、そのポジションはケーニグセグが新しくスウェーデンに開設するRAWデザインハウスのチーフデザイナーだと報じられています。
ケーニグセグはNEVSとの提携によって多額の資金を得ており、それら資金を有効活用して今後は「これまでにない」展開を行うのかもしれません。
そして同氏は「私はずっとケーニグセグのファンであり、ついにその夢がかなった。ケーニグセグは自由な発想を持ち、たゆまぬ進化を続けている。現代の自動車業界において、ケーニグセグが成し遂げたことはほかに比肩するものがなく、そのケーニグセグにおいて自身の経験を活かせることを誇りに思う」と述べています。
なお、フォルクスワーゲングループはデザイナーや技術者の流出が多く、ランボルギーニ・ムルシエラゴのデザイナーであるルク・ドンカーヴォルケ氏はヒュンダイへ、そしてベントレーのデザインチームもヒュンダイへ、そしてブガッティ・ヴェイロンのデザイナーはロールスロイスへ。
そのほか、グループ傘下にあるイタルデザインからは、設立者であるジョルジエット・ジウジアーロ氏も離脱していますね。