| マクラーレンF1はその細部に至るまでとことん考え抜かれていた |
ここまで高い完成度を持つ工業製品もほかにない
さて、これまでにもポルシェ911 GT1、メルセデス・ベンツCLK GTRの操作方法含むレビュー動画を公開してきたDK Engineering TV。
今回はなんとあのマクラーレンF1の解説を行っています。
もはやマクラーレンF1について解説は不要だと思いますが、ここでその内容を見てみましょう。
マクラーレンF1はこうやって扱う
まずはマクラーレンF1のドア開閉ですが、リアフェンダー上にあるボタンを押すとドアがちょっとだけ浮き上がり、そのまま自動でオープン(これは知ってた)。
そしてドアを開くと「E」「L」といったレバーが出現し(見るからに質感が高そうだ)、「L」を引くとボディサイドのラゲッジ収納スペースの蓋オープン(これは知らなかった)。
ちなみにマクラーレンF1は、前後オーバーハングにモノを搭載することを嫌い、ホイールベース内にバッグ等を収納する仕様です。
このスペースにピッタリ収まる「専用ラゲッジ」が存在することも有名ですね。
そしてラゲッジ収納スペースには「(F1やカンナムシリーズ、ル・マン24時間レース等にて)マクラーレンの達成した記録」一覧がある!
パネルを開くとヒューズボックスやバッテリー、そしてラゲッジスペースの底にはファーストエイドキット。
左側のコンパートメントの底にはホイールロックナットを外すためのソケット、そしてパンク修理キット。
もうひとつの「E」はエンジンフードのロックを解除するレバーで、これを引くとこんな感じでエンジンフードをオープン可能。
動画では「フードを閉める祭」の注意点まで解説してくれており、非常に参考になります。
なお、エンジンフードは前後の「2枚構成」。
ステアリングコラムの左下にはフロントフードオープナーがあり・・・。
フロントフードをオープン可能。
フロントフード内にはケンウッド製のCDチェンジャー(マクラーレンは当時、ケンウッドと提携関係にあり、F1マシンにも同社の無線が積まれ、これによってずいぶんマシンの開発や状況把握が捗ったという)、そしてウインドウォッシャーやブレーキフルードの注入口が見られます。
ツールキットもフロントトランク内にあり、タイヤ空気圧など重要情報はここに記載されています。
もちろんツールキットはチタン製。
牽引フックはこの赤い物体で、これを反時計回りに回して取り外し、フロントバンパー下部(裏の方)に装着します。
なお、すべてのパーツが無駄なく取り付けられ、しかも強固かつ高い精度で収まっており、どんな小さな部分からもゴードン・マレーの完璧主義ぶりを伺うことができ、こういった細かいところの積み重ねが「マクラーレン」を形作っているということですね。
ガソリン給油はキーを使用してキャップをオープン。
マクラーレンF1はその室内も特殊だった
そしてここからはマクラーレンF1のインテリア、そしてスイッチ類の説明。
まずは乗り込む必要がありますが、「センターシート」なので特殊な作法が必要に。
なお、マニュアルには乗降方法がイラスト入りにて紹介されています。
ドアオープナーは左右シートの端の方に。
動画ではこのほか様々な「特別な作法」が紹介されており、ここでは到底紹介できないほど。
これまで仔細にわたりマクラーレンF1を紹介する動画はこれまでになく、非常に見応えのある一本となっています。