| 「商用EV」はどうやらバカにならない市場規模を持つようだ |
欧米ではデリバリー用のエレクトリックバンが多数登場
さて、ドイツのエレクトリック・ブランズ社が「XBUS」なるエレクトリックカーを発表。
これは全長3,640ミリ、全幅1,600ミリ、全高1,940というコンパクトなボディサイズを持つクルマで、欧州だと「L7e-B2クラスの二輪車扱い」になると報じられています。
なお、このカテゴリだと最大積載量は450〜600kgに制限されるようですね。
ボディ形状は用途にあわせて変化
このXBUS最大の特徴は「10種類のモジュールと交換可能なボディ」によってパッセンジャーバン、パネルバン、ボックスバン、ピックアップ、ワゴンピックアップ、コンバーチブル、キャンピングバスに変身すること。
さらにはオールテレインタイヤを装着し、地上高を上げて四輪駆動としたオフロード仕様も用意される、と報じられています。
たとえば、こちらはツインキャブ仕様のピックアップトラック。
こちらはシングルキャブ、そしてオフロード仕様。
おそらくはエレクトリックカー特有の「スケートボード型」シャシーを採用しているためにこういった「変化」が可能なのだと思われますが、米国Canooが発売する車両も同様の構造を持っており、様々なビジネススタイルに対応することが特徴です。
このあたりはガソリン車には真似できない芸当ということになり、そして「商用」需要を見込んで様々なスタートアップが誕生しているようですね。
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なお、車体のフロント部は「固定」され、いずれの場合もレトロモダンそしてキュートな顔つきをもち、インテリアだとダッシュボードにタッチスクリーン式インフォテインメントシステム、2つのスピーカー、USBスロットなどが配置され、さらにはトランスミッションを含むほとんどのコントロールボタンがステアリングホイールに配置されている、とのこと。
XBUSには10kWhのバッテリーが標準装備されており、200kmの航続距離を実現しますが、さらにオプションでは30kWhのバッテリーにアップグレードすることも可能で、これもまたオプションのソーラーモジュールと組み合わせることで航続距離を600kmまで伸ばすことができます。
フルタイム四輪駆動ドライブトレインは4つのハブモーターで構成されており、連続出力は合計20馬力(15kW)、ピーク時には75馬力(56kW/)を発生。
ドイツでの価格は、最も安価なLCVモデルが18,070ユーロから、最も高価なものでオフロードキャンピングカーバージョンの32,370ユーロ。
すべてが予定通りに進んだとすると、2022年半ばにドイツのイッツェーホーにて生産が開始される、とアナウンスされています。
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