| ボクはクルマの改造に関して「肯定派」でも「否定派」でもなく、状況に応じて行うべきだと考えている |
ミニJCWは「ちょっと」弄ってやったほうがいいようだ
さて、まだまだ「ちょっと」乗っただけの状態ではありますが、MINI ジョン・クーパー・ワークス(F56 / LCI2)についていくつかカスタムというかチューニングを行おうと考えています。
ちなみにぼくは比較的クルマを改造したりカスタムするのが好きなタイプで、というのもずっと国産スポーツに乗っていた頃は「サスペンション、エアクリーナー、マフラー、タイヤ/ホイール」の交換は完全にルーティーン業務であり、さらにそこからROMチューンや補強、軽量化をガシガシと行ったりしていて、今考えると恐ろしい金額を突っ込んでしまっていたわけですね。
そして当時のぼくにとって、「クルマというものは、ノーマルのままではとうてい満足のゆく走りなぞできない」というのが「常識」だったということになります。
ただしポルシェがボクの価値観を変えてしまう
ただ、その後にポルシェを試乗したとき、「改造しなくてもこんなに素晴らしいクルマが存在するのか」と驚かされることになり、それまで国産車の改造に大金を投じていたのは一体何だったんだ・・・と虚しく感じたことも記憶に新しいわけですが、当然ながら改造車は二束三文でしか売れず、しかしポルシェのリセールは比較的優れていて、「国産車を購入して改造したとしても、売るときに安ければ最終的なマイナスが大きい」「ポルシェは買うときも高いが、ノーマルで乗っても十分に速く、そして売るときも高いのでマイナスが小さい」と気づくことに。
そしてそこからは「改造しなくてもいいレベルにある輸入車」を乗り継ぐことになり、基本的に「機能的な改造」については純正オプションを除いては行っていない、というのが最近のぼくの状態です(そのレベルのクルマは、弄れば逆にバランスが崩れるために弄らないほうがいいし、弄ってはならないと考えている)。
ただしミニJCWの場合はちょっと違う
なお、「弄ればバランスが崩れる」「弄れば設計者の意図が台無しになる」のはハイエンドレベルの話であり、欧州車であっても「不特定多数の人が乗ることを考えたクルマ」の場合は多少弄ったほうがいい場合も。
つまりは「誰がどんな環境で、どんな使い方をするかわからない」ためにマージンを広く取った設計がなされていて、もちろんコストとの兼ね合いもあってハイエンドクラスのハイパフォーマンスカーのように「妥協していない」設計を持つわけでもないわけですね。
よって、「誰がどんな環境で、どんな使い方をするかわからない」を、「自分が、自分の使う環境にあわせて」調整することは、そのクルマのもともとのポテンシャルを引き出すことにもつながると考えていて、ミニJCWの場合はそれに該当するとも捉えています。
ミニJCWはどこをどうするのがベター?
そしてぼくがミニJCWについて思うところだと、サスペンションやパワートレインはまず申し分なく、しかしタイヤ/ホイール、ボディ剛性については改善の余地があるんじゃないかということ。
これにはR56世代のミニクーパーSを5年乗った経験も加味されていますが、BMWのクルマは伝統的にホイールが重く(路面状況が良くない地域や国でも販売するので頑丈に作られているが、日本は路面が整備されており、ノーマルホイールは過剰な頑丈さ=重さを持っている)、さらにランフラットタイヤを装備しています(整備拠点が少なかったり、ロードサービスが来てくれない地域での販売を考慮してのことだが、これも日本では不要に近い。パンク修理剤を積んでおけばなんとかなるし、今どきクレジットカードにはロードサービスが付帯されている)。
そしてボディ剛性もR56時代から飛躍的には進歩はしていないようで、コーナリング時の「ブルブル」というフロントの振動、フロントとリアのチグハグ感、ドタバタというかバタバタする感じがF56 世代でも色濃く残ります。
反面、F56世代ではトルクステアやジャダーが大きく改善され、サスアームがスチール製になった割には路面追従性が向上しており、ハンドリングそのもの、操縦安定性については大きくアップデートされたと認識しているわけですね。
こういった現状を考慮するに、F56の美点を活かすにはバネ下重量を軽くし、かつボディを補強して足回りをよく動くようにすることがベターだろうというのがぼくが出した結論です。
参考までに、ノーマルのままでも「恐ろしく曲がるな」と捉えてはいるのですが、素材がいいだけにちょっと「調理」してみたくなった、ということですね。
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具体的なミニJCWのカスタム計画は?
そしてミニをどうカスタムしてゆくのかということですが、まずはホイールをより軽いものへ、そしてタイヤも軽く柔らかい普通のタイヤへ。
今のところどの製品や銘柄にするかは未定ではあるものの、ホイールはこれまでの経験からOZを選択する可能性が高く(レイズとBBSも候補に残っている。ぼくはこれまで様々なメーカーの相当数のホイールセットを使用してきた)、タイヤはバランスと真円性、柔らかさに優れるミシュラン(アドバンもけっこう好きだ。反面、ダンロップとコンチネンタルはサイドウォールが硬くて好みではない)を選びたいところ。
補強についてはタワーバーやメンバーブレース(ちょっと調べてみたところ、ジオミック製が良さそうだ)の追加を行って様子を見たいと思いますが(たぶんフロアの強化が先。タワーバーはその追加によってむしろドタバタ感が増すことがある)、基本的に「ここから先」はもうやらないだろうと考えています。※そこからの先のカスタムはコストパフォーマンスが低下することになるものと思われ、そこまで費用を投じる理由を見いだせない
現在まだまだ調査中であり、様々な状況でもう少し乗ってみてからさらなる課題の洗い出し、解決策の考案に移りたいと思いますが、追って情報を公開してゆく予定です。