>ロールスロイス(Rolls-Royce)

ロールス・ロイスCEO「現状でスペクターの納車待ちは約2年。少しでも納期を短縮できるように増産する」。なおウワサでは日本への割当はわずか5台

ロールス・ロイスCEO「現状でスペクターの納車待ちは約2年。少しでも納期を短縮できるように増産する」。なおウワサでは日本への割当はわずか5台

| まだスペクターの価格は正式に発表されていないが、それでもこの人気とは |

ロールス・ロイスそのものはもちろん、その客の行動にも驚かされる

さて、今年1月にもロールス・ロイスCEO、トルステン・ミュラー・エトベッシュ氏が「当社初の電気自動車、スペクターが売れに売れている」というコメントを発していますが、今回はコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステにて「このままだと、今注文しても納車は2025年になります。しかし、我々はできるだけ早く、スペクターをお届けできるように努力しています」と述べることに。

つまり、1月以降も注文が途絶える気配がなく、予想していた「増産の必要性」が現実になったものと思われます。

ロールス・ロイス初のEV、スペクターが売れに売れているようだ!CEO「この傾向が続くようであれば、増産しなくてはならないことは間違いない」
ロールス・ロイス初のEV、スペクターが売れに売れているようだ!CEO「この傾向が続くようであれば、増産しなくてはならないことは間違いない」

| ロールス・ロイスはうまく「電動化」へのシフトに成功することになりそうだ | おそらくこれに続くエレクトリック「サルーン」「SUV」も大きな人気を博することになりそうだ さて、2022年は「118年 ...

続きを見る

現在、スペクターの生産台数は明らかになっていない

このロールス・ロイス・スペクターは上述の通り同社初のEVではあるものの、ロールス・ロイス創業者(の一人)、チャールズ・スチュワート・ロールスは創業当初の1900年に「電気自動車 は完璧にノイズレスでクリーンである。匂いも振動もない。固定された充電ステーションが整備されれば、非常に便利になるはずだ」と語っており、123年も前に電気自動車をその理想としていたもよう。

ロールス・ロイスは振動や騒音を徹底的に抑え込み、「車内を外界から隔絶した空間」として保つことに重点を置いていますが、その手段として、これまでもっとも有効であったのが(振動の少ない)V12なのだと思われます。

よって、ロールス・ロイスとしては、「静かさを保つことができれば、パワートレインにはこだわらない」という考え方を持っていて、エレクトリックパワートレインの実用化とともにピュアエレクトリックカーへと移行するのだと思われ、そしてスペクターの売れ行きを見るに、その思想が顧客にまで浸透しているのだと思われます(創業者の理念とあわせて考えると、エレクトリックパワートレインを搭載したロールス・ロイスこそが”真のロールス・ロイス””ロールス・ロイスの究極形”なのかもしれない)。

Rolls-Royce-Spectre (21)

北米だと300人もの顧客が実車の発表前にロールス・ロイス・スペクターを注文していた!なぜロールス・ロイスはそこまで大きく支持を集めるのか
北米だと300人もの顧客が実車の発表前にロールス・ロイス・スペクターを注文していた!なぜロールス・ロイスはそこまで大きく支持を集めるのか

| ロールス・ロイスは富裕層から絶大な支持を集めている | そして世界には「ずっとロールス・ロイスを買い続ける」「ロールス・ロイスを複数台所有している」人が多数存在する さて、ロールス・ロイスは先日「 ...

続きを見る

ちなみにこのスペクターにつき、発表前には「サイレントシャドウ」という車名になるとも言われていたので、ロールス・ロイスがいかに静かさにこだわっているかもわかろうというもの。

ロールス・ロイス創業者が120年前に夢見た電気自動車「スペクター」ついに誕生!超高級電動スーパークーペ、同社としては100年ぶりに23インチホイールを装着
ロールス・ロイス創業者が120年前に夢見た電気自動車「スペクター」ついに誕生!超高級電動スーパークーペ、同社としては100年ぶりに23インチホイールを装着

| そのスペックや外観よりも、やはりインテリアが最大の魅力。ロールス・ロイスは「空間に勝る贅沢はない」という信念を持っている | おそらくは一見して分かる部分より、「実際に所有してはじめてわかる」部分 ...

続きを見る

参考までに、スペクター(Spectre)というネーミングについて、ロールス・ロイスは公式に「スペクターとは、偉大な力と幻影の代名詞である異世界の生き物であると同時に、儚い姿で存在感を示すもので、その空間を支配し、現れると同時に、爽快感、エネルギー、陰謀の跡を残して消えてゆく存在」だと説明していますが、つまりは「シルヴァークラウド(雲)」「ファントム(亡霊)」「ゴースト(幽霊)」「シルヴァースピリット(精霊)」「シルヴァーセラフ(天使)」のように、儚い存在、実態のないもの、手に取ることができないものをイメージした「ロールスロイス伝統の」ネーミングだと言えるかもしれません。

もう一つ参考までに、ロールス・ロイスが「実態のないものの」の名称を車名に取り入れるようになったのは、かつてレースに参加した際、「あまりのエンジン音の静かさのため」そこにいないようだ、つまり幽霊(ゴースト)のようだと言われたことがルーツだとされています。

no image
ロールスロイスCEOが「最初のEVの名称はサイレントシャドウ」だと語る。なぜロールスロイスは「シルヴァー」そして実態のないものの名称をネーミングに採用するのか?

| ロールスロイスはより静かで快適なクルマを作るためであれば「V12」であっても「エレクトリックモーター」でも構わない | コロナウイルスのパンデミックはロールスロイスに味方をしたようだ ロールスロイ ...

続きを見る

ロールス・ロイス・スペクターは価格や生産台数も明かされていない

そしてさらに驚くべきは、このスペクターについて、価格がまだ発表されていないこと。

つまり、現在注文を入れている人たちは「スペクターがいくらになるのかわからない」にも関わらず注文を入れているということになり、このあたりはさすがロールス・ロイスの顧客である、という感じですね。

Rolls-Royce-Spectre (22)

トルステン・ミュラー・エトベッシュCEOは「ラグジュアリーセグメントでは、2年、3年、4年、5年という待ち時間や、例えば”クルマが発表されたり生産される前から売り切れている”というようなことは、お客様には喜ばれません」と語っており、スーパーカーとは事情が異なることについても言及済み(たしかに、スーパーカーは日常的に乗るものではないが、ラグジュアリーカーは日常的に乗られる可能性が高く、富裕層の移動の手段として用いられることが多そうだ)。

よって生産台数を増加させ、現在の「2年」にもわたる納車待ち期間を短縮する意向を示しているわけですが、おそらくこのスペクターの生産台数はかなり少なく、というのも日本市場への割当が「今のところ5台くらい」だと言われているためで、そこから逆算するに、当初は数十台といった台数の生産にとどまるのかもしれません。

合わせて読みたい、ロールス・ロイス関連投稿

ロールス・ロイスが中国にて「スペクター」初披露!宝石からインスピレーションを受けた新色ピンク、そしてマットグレーとのツートーン仕様
ロールス・ロイスが中国にて「スペクター」初披露!宝石からインスピレーションを受けた新色ピンク、そしてマットグレーとのツートーン仕様

| ロールス・ロイスにとって中国は「非常に」重要な市場であることは間違いない | さらにこれからの電動化戦略において中国はもっとも大きな可能性を秘めている さて、現在中国市場は普及価格帯の自動車メーカ ...

続きを見る

ロールス・ロイスのV12クーペがついに生産終了!一つの時代の終わりを記念して「ブラックバッジ・レイス・ブラックアロー」が12台のみ限定生産。1930年代の速度記録車をイメージ
ロールス・ロイスのV12クーペがついに生産終了!一つの時代の終わりを記念して「ブラックバッジ・レイス・ブラックアロー」が12台のみ限定生産。1930年代の速度記録車をイメージ

| 相変わらずロールス・ロイスは「純正なのに」過激な仕様のクルマを登場させてくる | 外装はまさかのグラデーション、ガラスを混入させることで開発に18ヶ月を要する さて、ロールス・ロイスが12台のみ限 ...

続きを見る

ロールス・ロイス・ドーンが販売終了!「最後の5台」の仕様が公開され、ロールス・ロイスCEOがドーンにかけた愛情を振り返る
ロールス・ロイス・ドーンが販売終了!「最後の5台」の仕様が公開され、ロールス・ロイスCEOがドーンにかけた愛情を振り返る

| もともとドーンはロールス・ロイスの計画にはなかったクルマであり、しかし発売後には同社のエレガンスを代表するモデルに | 現在のところ後継モデルは存在しないが、遅かれ早かれ登場することには間違いない ...

続きを見る

参照:Inside EVs

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ロールスロイス(Rolls-Royce)
-, , , ,