| ロールス・ロイスは富裕層から絶大な支持を集めている |
そして世界には「ずっとロールス・ロイスを買い続ける」「ロールス・ロイスを複数台所有している」人が多数存在する
さて、ロールス・ロイスは先日「初の」EVであるスペクターを発表していますが、同社CEO、トルステン・ミュラー・エトヴェッシュ氏によれば「アメリカでは、300人以上の顧客が、正式発表前にデポジットを支払っている」。
ただしもちろん、これらの顧客は実車を見ずにお金を支払ったわけではなく、正式発表前にはロールス・ロイス本社を訪れてその詳細を確認していたものと思われます。
ちなみにこのロールス・ロイス・スペクターの北米価格も発表の少しのちに公表され、その価格はなんと41万3000ドル(日本円で約6100万円)。
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ただしロールス・ロイス・スペクターは発表前から大きな興味を集める
ただ、トルステン・ミュラー・エトベッシュCEOによると、このスペクターは発表前から大きな注目を集めており、プライベートビューが実施される前の時点でも「購入希望者が列を作っていた」というので、いかに期待の高いクルマであったかもわかります。
そして実際にスペクターを見た顧客の反応としては「大きな興奮を持って迎え入れられ」、その結果として「オーダーブックは好調」。
しかしながらトルステン・ミュラー・エトベッシュCEOは、このスペクターがロールス・ロイスの「最量販車」になるとは考えておらず、スペクターの好調な受注にもかかわらず「販売台数がもっとも多いのは(SUVの)カリナン、2番目は(リムジンの)ゴースト、そして3番目にこのスペクター」。
その理由としては、やはりまだまだEVはメインストリームになりえないこと、そしてスペクターは2ドアであるということに起因しているのかも。
ロールス・ロイス・スペクターは「セカンドカー」需要?
そう考えるとこのスペクターはロールス・ロイスの4ドアモデルを既に所有している人の「セカンドカー」もしくはそれ以降のクルマなのかもしれません。
なお、ロールスロイスは「無理をして買う」「お金を貯めて買う」たぐいのクルマではないと認識しており、つまりはお金がある人が「ポンと買う」のだろうと考えています。
そしてそういった「ロールス・ロイスをポンと」買える人は1台だけではなく何台も買える財力を持っていると考えてよく、よってこれまでにも多くの例が報じられる通り、「何台も持っている」人がたくさんいるのかもしれません。
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ロールスロイスはもともと「小さなものの積み重ねが完璧を作るが、完璧は小さなことではない」というモットーを持っており、そのためどんな細部に至るまでも(シートレールに至るまで・・・)完璧が追求されたクルマ。
よってこういったクルマに乗ってしまうと他のクルマに乗っても満足感を得ることができず、よってロールス・ロイスに乗る人はロールス・ロイスを買い続け(もちろんほかの、路線が異なるクルマも大量に購入しているものと思われる)、そしてロールス・ロイスに対して信頼し、期待を置いているからこそ、新型車に対しても強い興味を示すのかもしれません(そしてロールス・ロイスは耐久性が高く、そしてお金もたんまりあるので、買い替えではなく買い増しになるのだと思われる)。
ロールス・ロイス側としては、その顧客の期待に応えるべく(今回のスペクターでは)150万マイル(250万km)に及ぶテストを行い、「ロールス・ロイスである必要」つまり安定性、優れた品質、時代を超越した素材、走行性能、静かな推進力を追求し、ロールス・ロイスが誇るこれらの遺伝子を再現すべく努力を重ねているのでしょうね。
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参照:CNBC