| ロールス・ロイスにとって中国は「非常に」重要な市場であることは間違いない |
さらにこれからの電動化戦略において中国はもっとも大きな可能性を秘めている
さて、現在中国市場は普及価格帯の自動車メーカーだけではなく、高級車メーカーにとっても非常に重要な市場となっており、たとえばランボルギーニは新型V12スーパーカー、レヴエルトを(上海モーターショーにて)アジア・パシフィック地域でははじめて公開しています。
そして今回ロールス・ロイスが中国市場にて公開したのが特別仕様のピュアエレクトリッククーペ「スペクター」。
このスペクターはモルガナイトと名付けられたユニークなピンクの色合いと、ボンネット、ルーフ、ピラー、リアデッキリッドのガンメタルとのコントラストを組み合わせたものだと紹介されていますが、(男性であっても)ピンクを好むという中国の傾向、そして高級車における女性ユーザー比率が高いという中国市場の特徴を鑑みた選択なのかもしれません。
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ロールス・ロイスはこう語る
今回の上海モーターショーへの出展、そして中国市場について、ロールス・ロイスは「ロールス・ロイス・スペクターは、おそらく我々の長い歴史の中で最も重要なクルマであり、2030年末までにすべての自動車をピュアエレクトリックカーとして販売するブランドになるという我々の野心的な旅にとっても重要なマイルストーンです。そしてこの素晴らしいクルマを、ここ中国で公開できることを嬉しく思います」とコメント。
加えて「世界有数のNEV(ニュー・エナジー・ビークル)国である中国は、スペクターにとって重要な市場であり、中国のお客様が、このクルマに対する私たちの熱意を共有してくれることはまたとない喜びです。ロールス・ロイスとエレクトリックパワートレーンとは完璧にマッチしています。バッテリーによるエレクトリックモーターの駆動は、静粛な推進力、瞬時のトルク、驚異的なパワーを提供し、私たちの愛するV12となんら変わりはありません」とも。
実際のところ、中国で販売される新車のうち、およそ3台に一台は電気自動車であり、普及価格帯のクルマは「戦国時代」ではあるものの、スーパースポーツや高級車市場においては中国現地の自動車メーカーはライバルとなりえず、ロールス・ロイスにとっても中国市場は大きなチャンスであり、もしかすると(しなくても)ガソリン車時代以上に大きなウエイトを占める市場となるのかもしれません。
このロールス・ロイス・スペクターは宝石からインスピレーションを受ける
上述のとおり、このロールス・ロイス・スペクターは、モルガナイトと名付けられたユニークなピンクの色合いと、ボンネット、ルーフ、ピラー、リアデッキリッドのガンメタルとのコントラストを組み合わせたものであり、ロールス・ロイスによると、この特別なペイントは(宝石の)モルガナイトからそのままインスピレーションを得たもので、ロールス・ロイスのオプションカラーに追加されたばかりの新色なのだそう。
さらにキャビン内には、アーデントレッドとグレースホワイトのコンビネーションによるレザーシートが採用され、ピオニーピンクで縁取られたアクセントやチューダーオーク単板のパネルが随所に施されており、視覚的な高級感を強く訴求しています。
なお、ロールス・ロイスは今回の上海モーターショーにおいて、サブマリナーブルーにシルバーのコントラストが映えるファントムエクステンデッド(インテリアはサブマリナー・ブルー・レザーにローズゴールドのコントラスト・ステッチ)、サテン仕上げのアイスバーンアウトグレーで塗装されたカリナン・ブラックバッジや、ダークオリビンとダイヤモンドブラックの2トーン塗装が施されたゴーストも持ち込んでおり、文字通りのフルラインアップにて臨んでいます。
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参照:Rolls-Royce