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ロータスが原点に立ち返った「セオリー1」発表。ひとつのパーツで複数の役割を兼ね、極限までシンプルに、そして軽量化を実現した次世代EV【動画】

ロータスが原点に立ち返った「セオリー1」発表。ひとつのパーツで複数の役割を兼ね、極限までシンプルに、そして軽量化を実現した次世代EV【動画】

Image:Lotus

| このロータス・セオリー1が市販されるのか、であればタイプ135との関係はどうなるのかなどナゾは尽きない |

このセオリー1は画期的なクルマではあるが、製法や素材が特殊なために実現するにはそれなりの投資が必要となりそうだ

さて、ロータスがティーザー動画を経て「セオリー1」を発表。

これはガソリンエンジンを搭載するエミーラ、そしてピュアエレクトリックハイパーカーであるエヴァイヤとの中間に存在することとなるエレクトリックスーパーカーで、現時点ではコンセプトカーにとどまるものの、実質的にはエミーラの後継者に相当するスポーツカーのプレビューであると考えられます。

まずスペック的なものを述べてみると、最高出力は1,000馬力、最高速度は320km/h、0−100km/h加速は2.5秒以下、そして駆動方式はロータスのスポーツカーにしては珍しく「4WD」。

バッテリーサイズを70kWhに留めることで車体重量を1,600kgに収めていますが、それでも航続可能距離は402kmを確保しています。

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ロータス・セオリー1はこんなクルマ

そこでさらにこのロータス・セオリー1を詳しく見てみると。全長は4,490ミリとかなり短く、全幅は(カメラを含めて)2,000ミリ、全高は1,140ミリ、ホイールベースは2,650ミリ。

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シャシーの基本構造はリサイクルカーボン製のバスタブ型、ボディはセルロースコンポジットとポリカーボネート、グリーンハウスはリサイクルガラスによって構成されるという”エコ仕様”。

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なおリアモーターはレーシングカーのエンジンとシャシーのように「ストレスマウント」されており、これは構成部品を減らすと同時に重量も低減できます。

そして一般的なクルマでは「およそ100個」あると言われる”目に見え、触れることができるパーツ”についても、このセオリー1ではわずか10個にとどまっており、これはロータス創立者、コリン・チャップマンの「一つの部品に複数の役割をもたせることで軽量化と簡素化を図る」という理念を再現したものだと思われます。

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そして「見える部分」のパーツは鍛造カーボンファイバー、セルロースベースのガラス繊維、チタン、リサイクルガラス、ポリエステル、ゴム、アルミニウムにて構成され、これらを「ほぼ無塗装」とすることでさらなる重量を削減しているわけですね。

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なお、セオリー1のプロポーションはエスプリを強く意識した楔形ウェッジシェイプで、しかドアについてはまず「垂直に開き、それから後方にスライドして3人掛けのコックピットが現れる」など、あらゆるところに現代的な要素が見られます。

ロータス・セオリー1のインテリアもまた新しいアイデアで溢れている

この3人がけレイアウトはGMA T.50 やマクラーレンF1 / スピードテールとまったく同じではあるものの、セオリー1ではシートがカーボンファイバー製タブに直接組み込まれており、もちろんこれによって軽量化そして低重心化を達成しています。

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インテリア デザインは未来的でミニマリズム的なものであり、ドライバーに向かって伸びるステアリングホイール及びコントロール系、フロントガラスの下部に投影されるヘッドアップディスプレイ、ドアミラーの代わりにデジタルスクリーンといった要素も。

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しかし、最も未来的な機能はさらにワイルドで、必要なときだけ表示される「オンデマンド・ボタン」。

モータースキン社が開発したフルーディックスと呼ばれる技術を使用し、ドア、ダッシュボード、シート布地の表面の下に数十個の小さな膨張式ポッドが埋め込まれ、この技術を使用すると、ボタンは必要なときだけ表示されることになり、たとえば、誰かが電話をかけると電話に出るためのボタンが表示され、ロータスはこれによって「タッチスクリーンの悪夢からドライバーを解放し、カメラなどの機能にディスプレイのみに中注することが可能になる」とコメントしていて、この考え方は「助手席スクリーン」まで投入するほか多くの自動車メーカーとは対極にあるものと言えそうですね。

そしてこの同じ技術によって座席が変形し、たとえば別のクルマが後ろから急速に近づいてきたときに(その方向のシート内のポッドが盛り上がり)触覚フィードバックとして機能します。

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このほかの画期的な要素としてはKEF製のサウンド ステムで、これはスピーカーとヘッドレストとを統合したもので、3Dプリントされたメッシュ内にスピーカー取り付けられており(BMWが昨年特許を取得した技術と似ている)、BMWが説明する技術と同様に、ロータスのヘッドレストもさまざまな圧縮度の素材から印刷されていて、ヘッドレストを快適かつ安全にしながら、スピーカーを収容し、音が自分の周りを動いているように感じる真のバイノーラル体験を実現できます。

これは通常、ヘッドフォンでしか実現できない効果だそうですが、もちろんこれによって快適性や軽量化も実現できる「夢のようなソリューション」でもありますね。

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さらにドライバーの後ろにはサブウーファーが組み込まれ、これはミッドエンジンの内燃機関車、特にロータスのクルマで顕著な「防音対策が最小限のスポーツカーを運転しているときに感じるであろう物理的な体験」を彷彿とさせるノイズと振動を作り出し、クルマとの関わり方を形作るのにも役立つのだそう。

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このロータス・セオリー1は少なくとも今のところは単なるコンセプトカーだと伝えられていますが、実際に市販がなされるのか、その場合は「タイプ135」として企画されているピュアエレクトリックスポーツカーの量産バージョンとなるのか、あるいは全く別のスポーツカーとなるのかはまったくのナゾ。

とりあえず続報には期待したいところですね。

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参照:Lotus

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