Image-MIIT
| トヨタはBYDとの共同開発にて中国市場で「挽回」を図る |
現時点では価格は非公開、しかし「競争力のある価格」に設定されるはずである
さて、トヨタが中国市場向けに発売するbZ3Cの情報を中国の工業情報化部(MIIT)へと登録することでその概要が明らかに。
bZ3Cはおよそ5ヶ月前に画像(CG)とプロトタイプが公開されていますが、今回はその実車(市販スペック)が公開されたということになり、生産は2024年第4四半期に開始される予定です。
このクルマは中国のBYDおよびFAWとの提携によって生まれており、工業情報化部に登録された内容によると全長4,780mm、全幅1,866mm、全高1,510mm、ホイールベース2,880mm、車体重は1,920kgということが明らかになっています。
そのルックスはトヨタらしい「ハンマーヘッド」
いかに中国市場専用そして中国の自動車メーカーとの共同開発と言えど「トヨタらしい」ルックスを持つことには代わりはなく、フロントはクラウンやプリウス同様の「ハンマーヘッド顔」。※そのヘッドライトが甲殻類のハサミに似ていることからロブスタークローともいわれる
なお、5ヶ月前に公開された画像に比較するとフロントフェンダー上のブラックの通気口がなくなったりという相違はあるものの、そのほかは「おおよそ」プロトタイプどおり。
そのほかフラッシュマウントドアハンドル、車体後部に向かって上がってゆくリアクォーターウインドウ、リアだと分割式ルーフスポイラー、LEDテールライト/ライトバーなどはすべてコンセプトと同じように見えますね。
技術的なところだとBYDから供給されたリン酸鉄リチウム バッテリーが使用され、現時点では容量が発表されていないものの、このEVはCTLCサイクルで満充電あたり約500~600kmの走行が可能になると言われます。
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エレクトリックモーターの出力は268馬力、最高速は160km/hだと記載されており、ホイールは18インチと21インチから、そしてLiDARはオプション扱い(さすが中国市場向けということもあって高いレベルの自動運転機能が要求されるようだ)。
今回インテリアの画像は公開されていないものの、4月にプロトタイプが公開された際にはデジタルメーター、大型インフォテインメントディスプレイ、フローティングセンターコンソール、アンビエントライトが搭載されることが明らかになっています。
生産開始は上述の通り数カ月後、そして生産を担当するのはトヨタとFAWの工場となり、既存のbZ4XとbZ3を補完する存在として同ブランドの電気自動車市場への積極的な進出の新たな一歩となることが予想されます。
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