
Image:Volkswagen
| EVにおける競争の中心はいつの間にか「価格」に |
これもまた中国の新興EVメーカーが及ぼした影響であろう
さて、フォルクスワーゲンはヨーロッパ市場向けの新しいエントリーレベルEVの発表を示唆していますが、これは価格約20,000ユーロ(現在の為替レートにて約320万円)、そして市場投入は2027年を予定している、とアナウンスされています。
そして今回、フォルクスワーゲンはこのエントリーレベルEVについて新たなデザインスケッチを公開し、3月3日に「ID. Every1」としてプレミアを行う、とコメント。
このスタイルで「ID. Every1」が発売されれば非常に魅力的
今回公開されたスケッチはこれは2月5日にリリースされたティーザー画像に続くもので、以下の通り、より詳細なデザインが明らかになっています。
- 5ドアの小型ハッチバック形状を持ち、2021年発表の「ID. Life」コンセプトに近いプロポーション
- 3D LEDグラフィックを備えたヘッドライトと光るVWエンブレムがブラックグリルに統合
- 大径アロイホイールを強調する彫刻的なフェンダーデザイン
- ガラス製テールゲートを採用し、コンパクトカーらしいシンプルで実用的なリアデザイン
Image:Volkswagen
現時点ではこの新型EVの詳細については明かされず、しかしVWのMEBプラットフォームの短縮版を使用し、2026年登場予定の「ID. 2」と共通の基盤を持つ予定である、とも見られていますが、このほかにおおよそ判明しているのは以下の通り。
- コンパクトな車体サイズを活かし、小型・低コストのバッテリーパックを搭載
- シングルモーター構成の可能性が高い
- シュコダやセアトのエントリーEVにも同じプラットフォームが採用される見込み
VWのトーマス・シェーファーCEOは、この新型EVを「ヨーロッパのための、手頃な価格で高品質、かつ収益性の高い電気自動車」だと表現し、2027年までに9種類のEVを発表する予定であることにも言及していますが、この計画の中心となるのは「ヴォルフスブルク工場でのEV生産」で、ここでは次世代のゴルフEVやT-Roc EVが生産されることとなり、これらはいずれも「スケーラブル・システム・プラットフォーム(SSP)」を活用することで生産効率を高める、とも伝えられていますね。※VWは2030年までに「世界の技術リーダーとなる量産メーカー」*を目指しており、コスト構造の最適化に注力している
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参照:Volkwagen