
| あまりに速すぎて「走る姿」がフェイク動画にしか見えない |
まさかイギリスの田舎からここまで異次元の存在が出てこようとは
さて、2022年に突如として登場し、グッドウッド・ヒルクライムを走ったあらゆるクルマ(F1マシンをも含む)の記録を塗り替えてしまったマクマ―トリー・スピアリング。
その秘密は「強力なファンにて車体底面の空気を吸い出し、クルマを地面に吸い付ける」という奇想天外なテクノロジーにあるわけですが、これは「思いつく人がいたとしても」なかなか実装には至らないデバイスです。
かつてない速さで「現実をねじ曲げる」電気自動車が誕生
そしてこの「吸い付け」デバイスの効果たるや想像を絶するもので、今回トップギアがテストしたところでは「あの」アストンマーティン・ヴァルキリーのタイムを13秒も短縮し、F1マシンのラップタイムすら塗り替えてしまったということからもその異次元っぷりがわかるかもしれません。
この小さな電動モンスターは、英国の名門番組「Top Gear」のテストトラックにて55.9秒という前人未到のラップタイムを記録していますが、この数字は2004年にF1マシン(ルノーR24)が記録した59.0秒を4秒上回るばかりか、これまで最速の公道走行車とされていたアストンマーティン・ヴァルキリー(1:09.6)を13秒も短縮する異常な速さです。
このクルマの核となるのは上述の通り「停止状態でも2,000kgのダウンフォースを生み出す」ファンシステムにあり、これによって「まるでラジコンカーのような」異次元のコーナリング性能を実現しうるのですが、そのスペックはざっと以下の通り。
- 出力:999馬力
- 車重:わずか1,000kg
- 0-96km/h加速:1.5秒
- 最高速度:306km/h(テストでは285km/hに到達)
- バッテリー容量:60kWh
- コーナリングG:3G超
その走る姿はもはや現実ではなく「早送りのゲーム」にしか見えない
トップギアが公開したオンボード映像を見れば、その異常さが一目瞭然で、 あらゆるコーナーから「びっくりした猫のように」飛び出してくる様を見ることができ、まるでゲームの世界のような(あるいはそれ以上の)スピードで走り抜けてゆきますが、まさにこれは「現実の歪曲」。
こういった映像を見るに、これまで「EVは遅い」「味気ない」と言われていた時代は完全に終わったと考えてよく、マクマ―トリー・スピアリングはF1カーさえ凌駕するパフォーマンスを見せつけ、まさに**新時代の“キング・オブ・サーキット”としてここに名を刻んだわけですね。
トップギア「テストトラック」を走るマクマートリー・スピアリングの動画はこちら
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参照:Top Gear(Youtube)