
Image:RangeRover
| レンジローバーがロゴを刷新、洗練されたハイブランドっぽいグラフィックに |
ただし現時点では既存のロゴと新ロゴを「入れ替える」予定はないとのこと
さて、ジャガー・ランドローバーは少し前から「House of Brands(ハウス・オブ・ブランド)」戦略を進めており、各ブランドを独立させて個性を強め、それを管理する会社として「JLR」を設定しています。
その戦略に従いジャガーはブランドコンセプトやデザインを大幅にリニューアルし物議を醸していますが、今回はレンジローバーが「ロゴを変更する」との報道。
新エンブレムは“重なり合う2つのR”、使用範囲は限定的
これは英国Autocarが取り上げたもので、今後レンジローバーを“独立ブランド”として機能させるにあたっての”ブランド刷新”の一貫だとされ、この新ロゴは「R」が上下に、しかし反転して積み重なるというモノグラム。
最初に登場したのは投資家向けプレゼンテーションにおいてだそうですが、その後、ミラノ・デザイン・ウィークにてランドローバーが出展した際にも示されたのだそう。
JLR has revealed a bold new logo for Range Rover – the brand's first since it launched in 1970 https://t.co/7vBRPpjsjU pic.twitter.com/J8Mt241ipL
— Autocar (@autocar) July 9, 2025
レンジローバーは「ランドローバーの高級バージョン」ではあるものの、現在のロゴはランドローバーと大きく変わりはなく、たしかにロゴ刷新の必要性があったのかもしれません。
ただ、レンジローバーによると、このロゴは従来の「Range Rover」スクリプトやランドローバーの楕円ロゴの代替ではなく、「小スペースや装飾用として用いるサブエンブレム」という位置づけだとされ、つまり今後の車両が目に見えて変わることはないのだと思われます。
現在のところ、新ロゴが初めて車両に使われるモデルは明言されておらず、しかしデュアルモーターを搭載するオール電動レンジローバーの登場が間近に迫っていることから、そのモデルが初の「RRロゴ」搭載車になる可能性が高いと考えられ、このロゴの使い方にも注目が集まるところです。
“Range Roverパターン”も同時発表、今後は内装・イベント装飾にも活用か
ロゴとあわせて、無数の“R”を組み合わせた「Range Roverパターン」も発表されており、こちらの用途はまだ明確にはされていないものの、内装トリム(シートやドア内張りのステッチ、パネルなど)やグリルの意匠、イベント空間の装飾などでの使用が予想されているようですね。
「House of Brands」戦略とは?
JLRは2023年から、以下4ブランドを個別ブランド化する「ハウス・オブ・ブランド」戦略を展開していて、既にジャガーは新ロゴを導入済み、そして今回のレンジローバーに続き、今後ディスカバリーとディフェンダーもブランド独自のロゴとデザイン言語を持つことが予想されています。
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参照:Autocar, Motor Trend