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| 灼熱、そして砂漠は「冷却性能が試され、重量級のEVには不利な」環境である |
それでもレンジローバー・エレクトリックは「ガソリン車以上の性能を発揮」
さて、ランドローバーはレンジローバーのエレクトリック版「レンジローバー・エレクトリック」を開発中ですが、今回はそのテスト中の一連の画像を公開することに。
今回公開されたのは「気温50度を超えるアラブ首長国連邦」でのテストであり、EVにとっては(バッテリーの温度管理やエアコンの酷使によって)かなり厳しい環境下です。
さらには砂漠においても走行を行い、新しいインテリジェント・トルク・マネジメント・システムにおける「快適さ、安定性、能力」を証明したと述べており、最も過酷な状況においても”これまでのどのレンジローバーにも負けない”ほどの性能を確認したようですね。
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新型レンジローバー・エレクトリックは「もっとも優れた電動ラグジュアリーSUVに」
レンジローバーは、最新のインテリジェント熱管理システムを50度以上、湿度90%という過酷な環境下で徹底的にテストしており、このテスト環境ではすべてのレンジローバーが走行する場所において「気候的に最も過酷な条件の一つ」。
砂漠での動的な登坂から日光で照らされた都市走行まで、最大のクライアントが求めるであろう快適性と車両能力を追求し、すべてのシナリオを徹底的にテストしています。
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その結果、レンジローバー・エレクトリックは”これまでのレンジローバーで記録された熱テストのパフォーマンスを超える印象的な効率”を発揮しており、レンジローバーいわく「過酷で長時間の砂漠走行にもかかわらず、熱性能は常に優れた状態を維持しました」。
上述の通り、熱帯気候は、電気自動車(EV)にとって最も挑戦的な環境の一つであり、それは車内の冷却とバッテリー性能の最適化を同時に行わなければならないため。
さらに砂上を走行する場合は低速トルクの制御が必要であり、レンジローバー・エレクトリックのトラクション制御と熱管理システムは連携して動作しパワーデリバリーを確実に保ちますが、テスト結果によると、砂の上で100メートルの登坂を繰り返し行った場合、レンジローバー・エレクトリックは従来のガソリン車と同等の性能を発揮し、一部ではそれを超えるパフォーマンスを示ししており、これは文字通り「新しい技術による成果」つまり電動化によって得られたもの。
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レンジローバー・エレクトリックは、50年以上にわたりランドローバーが培ってきた革新の成果を活かし、どのような地形でも安定性と快適さを提供すべく設計されていますが、この厳しいテストサイクルは、レンジローバーの「どこにでも行ける」能力を電動時代においても証明しており、レンジローバーのインテリジェント・エレクトリック・ドライブシステムと先進的なテレイン・レスポンスは、ドバイの都市部を越えて砂漠へにおいても問題なく対応することが可能となっています。
さらにレンジローバー・エレクトリックは、砂の上でも極めて容易にコントロールと安定性を維持すべく最高のバランスを実現していますが、妥協のないトラクションシステムは、即座にトルクを供給し、反応性と洗練された走行性能を提供するように設計されており、多様な砂丘の形状を走行しながらも、洗練されたドライブフィールを提供することができるのだそう。
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レンジローバー・エレクトリックには、新しいインテリジェント・トルク・マネジメントシステムが搭載され、このシステムは各電動ドライブ制御ユニットに直接的にホイールのスリップ管理を割り当て、1ミリ秒という短時間でトルクの反応時間を改善し、これによって砂上でのトラクション性能が向上すると説明されていますが、これは「圧縮や吸気、燃焼、爆発」というサイクルを必要とするガソリンエンジンとは異なり、即座に反応するエレクトリックモーターならではの利点を活かした制御であるとも考えられます。
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このシャールジャのアル・バダイヤ砂漠では、約90メートルもの自然の砂丘「ビッグ・レッド」がそびえ立っていますが、これはドバイで最も難易度の高い砂丘登坂であり、(これまでに開発された)すべてのレンジローバー車両は、性能低下なしに5回の登坂を達成することが求められているといい、もちろんレンジローバー・エレクトリックもこの試練を見事にクリア。
現在このアラブ首長国連邦でのテスト含め、レンジローバー・エレクトリックはさまざまな試練に直面することとなりますが、2025年の予約開始に向けて、”最高のレンジローバー・ラグジュアリー”を提供するための準備が整いつつあり、さらなる情報公開が待たれるところですね。
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