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セダンなのにカーボンエアロやMT標準装備!キャデラックから最高峰のパフォーマンスを持つ「CT4-Vブラックウイング」「CT5-V ブラックウイング」登場

2021/02/04

キャデラックCT4/CT5ブラックウイング

| さらにはオプションでカーボンセラミックディスクブレーキも |

さて、日本では今ひとつ盛り上がらないものの、それでも(日本市場で)意外と安定して売れているキャデラック。

今回はそのキャデラックより「ウルトラ」ハイパフォーマンスセダン「CT4-V ブラックウイング」「CT5-V ブラックウイング」が北米にて発表され、大きく盛り上がっているようです。

なお、この「ブラックウイング」は、キャデラックのハイパフォーマンスシリーズとして「V」の名を持つモデルの中でも、とくに最高峰に位置するクルマのみに与えられる称号とのこと。

いうなればAMG「ブラックシリーズ」のようなイメージですが、「ブラックカード」といい、欧米では「ブラック=上級」というイメージがあるようです。

キャデラック CT4-V ブラックウイングはこんなクルマ

まずは「コンパクトな」CT4-V ブラックウイングについて、こちらは3.6リッターツインターボV6より472HPを発生し、マニュアル・トランスミッションも用意したというセダンらしからぬ、そしてキャデラックらしからぬクルマ。

このエンジンは同じキャデラックのXT6に積まれるものがベースとなっていますが、チタン製コンロッドやクランクシャフトの変更等によって強大な馬力を発生することに。

トランスミッションは上述の通り6速マニュアル、そして10速ATが用意され、駆動輪は後輪のみ(電制デフ内蔵)。

10速ATだと0-60マイルまで3.8秒で加速する、とアナウンスされています(最高速は304km/h)。

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装着されるタイヤはフロントに255/35R18、リアには275/35R18、いずれもミシュラン製の専用タイヤ。

サスペンションは第4世代に進化したマグネライドが奢られ、「スポーツ」「トラック」では締め上げられた足回りを披露するものの、「ツアー」モードに入れるとサルーンならではの快適性も見せるようですね。

ブレーキにはオプション扱いではあるものの、カーボンセラミックディスクまでもがラインアップされています。

ライバルはドイツのハイパフォーマンスセダン

このキャデラックCT4-V ブラックウイングのライバルはアウディRS3(394HP)、メルセデスAMG CLA45(382HP)ということになろうかと思われ、しかし加速やパワーにおいてはこのキャデラックCT4 ブラックウイングのほうが「上」。

ただし価格についてはライバルよりも高く、現地ではキャデラックCT4-V ブラックウイングが59,990ドル、アウディRS3が56,200ドル、メルセデスAMG CLA45が54,800ドルという設定です。

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見た目はキャデラックとは思えないアグレッシブさ

その運動性能もさることながら、外観のアグレッシブさもCT4-Vブラックウイングの大きな特徴。

フロントスプリッターやグリルフレームはカーボン製となり、そのほかにもフロントカナード、サイドウイングやリアディフューザーなど専用エアロパーツが多数装着されています。

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インテリアについては外装ほどの変化は無いように見え、カーボン製のデコレーションパネル、ステアリングホイール上のセンターマークがその識別点となっています。

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キャデラックCT5-V ブラックウイングはこんなクルマ

そしてこちらはCT4-V ブラックウイングの上位に位置するCT5-Vブラックウイング。

6.2リッターV8スーパーチャージドエンジンを搭載し、その出力はなんと668HP。

エンジンそのものは、CT5-V ブラックウイングの前身でもあるCTS-Vに搭載されていた形式をベースにするものの、スーパーチャージャーの容量を拡大し、アルミ製シリンダーヘッドやチタニウム製インテークバルブ、エアフローの改善(46%)によってパワーアップやレスポンスの向上を達成しており、0-60マイル加速は3.7秒、最高速はなんと322km/hだとアナウンスされています。

トランスミッションは標準にて6速マニュアル、オプションでは10速オートマティック。

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CT5-Vブラックウイングの外観はいくぶんおとなしめ

なお、外観についてはCT4-V ブラックシリーズに比較するとややおとなしく、フロントカナードが無かったり、リアスポイラーが小さかったり。

ただしエアロパーツのカーボンファイバー化や、サイドウイング、大型リアディフューザー装備といった部分は共通しているようですね。

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足回りについてはCV4-Vブラックウイング同様に第4世代のマグネライドが与えられ、しかしタイヤ/ホイールはひとまわり大きくなり、タイヤサイズはフロントで275/35R19、リアで305/30R19へ(やはりミシュラン製)。

オプションでは(24kg軽くなる)カーボンセラミックディスクブレーキも用意されています。

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インテリアについてもベースモデルからさほど大きな変化はなく、カーボン製パネル、センターマーク入りのステアリングホイールがまず目に入る部分。

そのほか、C8コルベットと同じ12インチサイズのデジタルメーターが装備され、Gフォースや過給圧等が表示されるようですね(ツアー、スポーツ、トラックといった3つのドライブモードに連動して表示も変更)。

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新型キャデラックCT5-V ブラックウイングの価格は84,990ドルに設定されており、つまりは「なかなかの価格」ということになりますが、BMW M5、メルセデスAMG E63、アウディRS6といった競合に比較するとずっと安価でもあり、北米ではかなりの競争力を発揮することになりそうです。

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