リマックはテスラ・ロードスターが発表されるまで「最も高性能なEV」として注目を集めていた
テスラ・ロードスターが「0-100キロ加速1.9秒」を実現すると発表し、それに慌てたのがクロアチアのリマック。
リマックはすでに「コンセプト・ワン」を発表していますが、これは0-100キロ加速2.5秒、1224馬力を誇るハイパーEVであり、この「2.5秒」は1500馬力を発生するハイパーカー、ブガッティ・シロンと同じタイム。
2.5秒は当時ガソリン車の「限界」だと思われていて、リマック・コンセプト・ワンがそれと同じ数値を出すことで「ガソリン車の終焉を告げた」かに見えたわけですね。※ダッジ・チャレンジャー・デーモンも「2.1秒」とガソリン車の意地を見せた
EVが進化する速度は予想以上に速い
しかしながら、今回テスラ・ロードスターが「0-100キロ加速1.9秒、最高速度402km/h」を打ち出したことで、リマック・コンセプト・ワンの2.5秒は一気に「過去のもの」へ。
リマック・コンセプト・ワンが発表された数年前には「2.5秒」でも相当な驚きがあったものの、時を待たずしてその数値が大きく短縮されたことになり、やはり「EVはまだまだ進化中」とも言えそうです。
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ただ、元祖ハイパーEVメーカーとも言えるリマックがこれに黙っているわけはなく、「来年に新型スーパースポーツを発表」とコメント。
これはリマックの北米地域におけるディストリビューターが語ったもので、ボディ形状は電動リトラクタブルハードトップを持つロードスターだとしており、真っ向からテスラ・ロードスターにぶつかる形。
テスラ・ロードスターを負かすのは簡単ではない
スペックについては現在未定ですが、テスラ・ロードスターに狙いを定めているだけあって、これを「上回る」可能性もありそう。
ちなみにリマック・コンセプト・ワンは上述のとおり1224馬力を発生し0-100キロ加速2.5秒、最高速は時速354キロ、航続可能距離は124キロ。
対するテスラ・ロードスターは0-100キロ加速1.9秒、最高速は時速402キロ、高速可能距離は1000キロ。
いずれの面においてもリマック・コンセプト・ワンを上回っており、しかも価格はリマック・コンセプト・ワンの1億5000万円に対して2300万円、と大きく下回ることに。
リマックは現在融資を受けて急激に業容を拡大していますが、戦う相手がテスラだと「ちょっと分が悪い」かも、と思ったりします。