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テスラが110万台のリコールを発表!「パワーウインドウの圧力検知機構に問題」とされ、しかしこの不具合すらオンラインによるアップデートで解決するようだ・・・

2022/09/28

テスラ

| テスラの問題は少なくないが、そのほとんどがアップデートで改善できることを鑑みるに、その制御システムは非常に優れていると考えられる |

これもまた、テスラが時代に先駆けて取り組み、他メーカーが追随する流行のひとつ

さて、テスラがアメリカにてなんと1,097,762台をリコールする、との報道。

内容としてはイドウィンドウの自動停止・反転システム(ウインドウを閉めている最中になにか挟まっていることを検知すると、ウインドウが止まり、そののちに開く機能)が乗員を十分に保護できない可能性があるとしています。

つまり、一部のテスラ車のウィンドウは、規定されている圧力を検知してもさらに閉まり続ける可能性があり、つまり乗員の身体の一部が挟まると非常に危険である、ということですね。

どれくらいの力でウインドウが閉まるのかは不明だが

なお、現時点ではテスラ車のウインドウがどのくらいの力で閉まるのか明らかになっておらず、しかし米国の国家道路交通安全局に対して8月19日に自動停止・反転システムの性能に「挟み込み検知への反応に予想以上の変動があり」初めて問題を認識したと文書にて報告済み。

現在テスラはこの問題について調査を介しているとされ、ウインドウに物体が挟まる位置、複数のスプリングレート、およびギャップの指定などを変え、様々な状況においてテストを行っています。

そして9月5日から11日にかけて行われた調査結果に基づきテスラ社リコールを決定しており、すべての納車前車両はについては9月13日付でこの問題を改善するファームウェアのリリースを受けてアップデート済みだといい、すでに納車がなされたすべての対象車両には無線によるアップデート(特異のオーバー・ザ・エア=OTA)が行われる予定だとアナウンスされています。

テスラ

現時点では発生した問題はゼロ

幸いなことに、テスラによれば、この問題に関連する負傷者や物品の破損の報告を受けていない、とのこと。

リコールの対象となるのは2021年1月19日から2022年9月16日に製造されたモデルS、2021年2月12日から2022年9月16日に製造されたモデルX、2017年7月2日から2022年9月14日に製造されたモデル3、および2019年11月26日から2022年9月14日に製造されたモデルY。

対応としては上述の通り「ソフトウエアのアップデート」によって行われ(11月15日から開始)、つまりオーナーはどこかにクルマを持ち込んだり預けたりする必要がないということですが、「パワーウインドウの圧力検知機能」すらこういった遠隔操作で解決してしまうというのはちょっと驚き。

もし実際に車両を預かっての修理となると相当な費用負担が発生するのは間違いがなく、しかしテスラの場合はクルマを物理的に修理する必要がなく、これは車両とあわせてソフトウエアを自社で開発するテスラの強みなのかもしれません。

他の多くの自動車メーカーの場合、ソフトウエアはサードパーティー(子会社含む)による開発なのでテスラのような対応を行うことが難しく、ここもテスラが「保守点検の上でリードしている」と考えられるところですね(そしてもちろん、他の自動車メーカーもこれに倣おうとしている)。

ただ、テスラの不具合は少なくはなく、とくに急激に販売が増えた昨年以降は頻繁にリコールを発表していて、今年だけですでに(のべ)330万台に関わるリコールを発表している、とも報じられています。

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参照:Automotive News

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