テスラがサイバートラック「転売禁止」の姿勢から一転して「転売容認」へ。世論調査ではサイバートラックの転売に賛成なのは6割、否定的派ははわずか15％

｜　正直、ボクもサイバートラックの転売に関してはどちらかというと賛成である　｜

サイバートラックの納車を優先して受ける人々は、他の人に先んじて、リスクを受け入れて予約した先駆者たちでもある

さて、つい昨日にはテスラが「1年以内に転売しないという同意書にサインしないとサイバートラックの納車を行わない」「違反すれば5万ドルの罰金を払わねばならない」という契約書をネット上にアップしたという報道がなされましたが、その翌日には早くも「罰金」やそのほかの文言が一部削除された新しい契約書へと変更されて再度アップされたとのこと。

テスラの対応の早さにはいつもながら驚かされる

新しい契約書では「5万ドルの罰金」に関する記載が消え、かつ「やむを得ない事情がある場合、そしてテスラが同意した場合にはテスラがサイバートラックを買い取ることがある」という文言が消えており、つまりサイバートラックの納車を受けたユーザーは「転売し放題」ということに。

罰金の項目が消えただけであればまだしも、「転売してはならない」という項目が消えたということになれば、テスラは「転売抑制」という方向性から「転売を許容」という方針へと180度転じたということになりますが、その理由は一切不明。

おそらくは最初の同意書のあまりの厳しさがネット上で話題となり、これにテスラが反応を示したということになりそうですが、いつものことながらテスラの対応の早さには驚かされるばかり。

それもやはり「何もかもがイーロン・マスクCEOの一存で決まる」という特殊性ゆえだとも考えられ、しかし通常の自動車メーカーだと契約書の文言を変えるのには果てしない決裁が必要となり、とんでもない時間、そしてとんでもない数の管理者の承認具必要となりそうですね。

意外なことに世論はサイバートラックの転売を支持

なお、興味深いことにサイバートラックフォーラム（サイバートラック専門の掲示板）が開催した調査では、有効回答数213のうち122票が今回のテスラの対応を支持（つまり転売を容認）、58票が「気にしない」、反対の意志を示したのはわずか33票のみ。

これは日本だと考えられない結果であり、というのも日本は転売は忌み嫌われている行為であり「転売ヤー」という蔑称も存在するほど。

ただしアメリカでは需要に応じて価格を上げ下げしたり、高いお金を払う人に高く売るのは当然のことで（テーマパークのファストパスも同様の考え方であり、日本では金持ち優遇だと避難されることが多い）、さらに「安く買って高く売る」のは卑しい行為ではなく、むしろスマートな行為だと認識されるケースが多いため（安く買うにはそれなりの努力が必要であり、高く売るにはチャンスを見極める判断力が必要である）。

正直言うと「転売」は商売の基本であり、誰も困るわけではないので、ぼくとしては別に「問題ないんじゃないか」とも考えていて、むしろ転売にめくじら立てる人のほうが「ぼくには理解できない（正確に言うと、言い分は理解できるが同意できない）」といったところです。

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参照：Cybertruckownersforum