稀代のドリフター、ケン・ブロックがスノーモービルの事故により55歳で亡くなる！DCシューズ創業者、ビジネスマン、遅咲きのラリードライバー

｜　ケン・ブロックはアウディとの契約によって「これから」という矢先だったが　｜

あまりにもあっけない訃報に驚かされる

さて、ケン・ブロックが亡くなったという一報が世界中を駆けめぐっていますが、事故現場を担当したワサッチ郡保安官事務所、そしてフーニガンが正式に「2023年1月2日、ケン・ブロックが享年55歳にして死亡した」と発表。

これによると、2023年1月2日午後2時頃、ワサッチ郡911センターはミルホロー地区でスノーモービルによる事故が発生したとの通報を受けて捜索救助隊とワサッチ郡保安官事務所員、ユタ州公園管理官、米国森林局の警察官が駆けつけ、その場で発生した事故が原因となってケン・ブロックが死亡したことを（現場で）確認したと伝えられています。

ケン・ブロックはスノーモービルの運転中に事故死

報道によれば、ケン・ブロックは急斜面をスノーモービルにて走行しており、その際に横転してしまい、スノーモービルの下敷きとなってしまったもよう。

現地には仲間と訪れていたそうですが、事故発生時には単独にてスノーモービルを運転しており、この事故に巻き込まれた人はいなかったと伝えられています。

ケン・ブロックは、スケートボード、スノーボード、バイク、そしてもちろんクルマを自由自在に操るスペシャリストであり、これまでにもフォードなど様々な自動車メーカーとの協力体制を築いていて、直近だとアウディとのパートナーシップを締結したばかり。

このコラボレーションではエレクトリック・ドリフトカー「S1フーニトロン」を製作しており、ラスベガスを舞台にしたジムカーナ・動画も公開されています。

ケン・ブロックはDCシューズの創業者

ケン・ブロックはその類まれなドライビングスキルだけではなくビジネスセンスに長けていたことも知られており、1990年代はじめの「スケーターブーム」時に大学時代の友人であるデイモン・ウェイとの共同にてスケートブランド「DCシューズ」を創業。

DCシューズは当時のスケーターブームに乗ったほか、多くのアーティスが愛用したことで広く世界中にその名を轟かせることになったわけですね。

その後はDCシューズの成功にて得た資金を背景にラリードライバーとしての道を歩んでおり、多くのラリードライバーがリタイヤする年齢からラリーへと参戦して成功を収めることに。

これと並行してケン・ブロックはフーニガンブランドにおいても活動を強化し、（動画配信ブームを利用した）スタントビデオ、巧みなマーケティング等によって成功の道を歩み続けてきた人物です。

さらにはパイクスピークへの参戦、フーニガンの拡大など今後のさらなる活躍が期待されていた矢先だけに、残念でならないというのが偽らざる心境ですが、謹んで冥福を祈りたいと思います。

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参照：Wasatch County Sheriff's Office