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北米では「6つの理由」にて自動車の修理コストが12ヶ月で20%も上昇している。内容を見ると日本も「対岸の火事」ではなさそうだ

2023/08/03

BMW

| その内容を見ると、この「上昇トレンド」はすぐさまに収まりそうではない |

今の世の中では「ちょっとしたこと」がバタフライ効果となってほかの部分にも現れる

さて、米国にて自動車の修理コストが跳ね上がっており(12カ月で20%もの上昇)、この数字は米国におけるインフレ率の6倍に相当するとの報道。

ちょっと前には「クルマの修理費用が高くなりすぎて払えない人が続出」という報道もなされましたが、とにかく米国では修理コストの上昇が深刻な問題として捉えられており、これは日本でも無関係とはいえないかもしれません。

ここで「なぜ修理コストが高くなっているのか」について見てみましょう。

いったいなぜ自動車の修理コストが高くなっているのか

まず、こういった修理コストの原因について、簡単に言えば「自動車の複雑化、事故の増加、入手可能な部品や技術者の減少」など6つ。

つまりは一つもしくは二つといったシンプルな理由ではなく、複数の理由が複雑に絡み合っているもので、「簡単に解決する問題ではない」ということを意味します。

ここでその詳細を見てみると、まず「事故を起こすとまっさきに交換することになる」バンパーやフロントグリルには様々な(自動緊急ブレーキ、レーンキーピングアシスト、クロストラフィックアラートシステムなどの)センサーが装備されるようになり、パーツ代が校歌になったこと。

とくに高価なレーダーセンサーが装備されていると部品代金、そして修理にかかる時間も増える傾向にあり、フロントを(衝突によって)破損した場合、15年前に比較すると修理には1,500〜2,000ドルも多くかかるようになったのだそう。

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2つ目はパンデミック(コロナウイルスの世界的大流行)もコスト上昇に一役買っており、これは日本でも問題となったようにサプライチェーンが混乱することでパーツの調達が難しくなり、結果として割高になることも。※ただしこれは世界中にて”正常化”しつつある

3つ目は「自動車所有期間の長期化」が挙げられていて、クルマの年齢が増すことで事故の際に「大規模な修理」が必要になる可能性が高まっているとされ、このクルマの高齢化については「パンデミックによる新車不足」が原因であり、アメリカ国内だと(車齢が)2010年の約10.5年から2022年には12.2年にまで延びたとされています。

4つ目には「自動車事故の増加」がリストアップされており、よく言われるようにパンデミックに入った後に事故が急増し、米国道路交通安全局がまとめたデータによると、2021年に警察に報告された事故件数は610万件にものぼり、2020年の約530万件から大きく増加しています。※死亡事故も増加しており、NHTSAによると、2021年の自動車事故による死亡者数は約4万3,000人で、2005年以降で最も多く、2020年から10.5%急増し、年間増加率は過去最大である

ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDのメーター
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そして5つ目は「整備士不足」。

これだけ事故が急増すると修理の依頼も増え、しかし整備士の数が急に増えるわけではなく、よってこれが人件費の上昇につながることになり、結果的に修理コスト上昇へと結びつくことに。

さらに米国では、整備士の数が増えるどころか減っており、2018年の約77万人から2021年では約73万3000人へと5%の減少となっています。

最後の6つ目はちょっと馴染みのない「ハイテクサービス」。

現在アメリカでは多くの修理工場が修理箇所を示したり修理内容を報告するのに動画サービスを使用しているといい(たしかに日本でも一部ディーラーがこういったサービスを活用している)、このサービスを使用することで修理費用が平均260ドルも高くなっているのだそう。

こういった理由を見てゆくと、その多くは日本でも「起こり得る」もしくはすでに起こっているものばかりであるように思えます。

参考までに、米国では「修理費用が20%の上昇を示しているのに対し、修理工場の収益は31.8%増加」しているといい、もしかすると便乗値上げが行われているケースがあるのかもしれません。

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参照:CNBC

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