| 最近はいずれのハイブランドも「エクスペリエンス」重視へとシフトしている |
そして顧客に対するロイヤルティ(忠誠心)養成、コンタクトポイントの設定に重点が置かれている
さて、オーシャンプレイス神戸にて開催された「オーデマ・ピゲ・サマーラウンジ」へ。
このイベントはオーデマ・ピゲのオーナー、注文して納品を待っているオーナー予備軍を中心に招待されているとのことですが、その様子をここで紹介してみたいと思います。
ちなみにドレスコードは「カクテルシック」が指定され、しかし来場者の多くは「スマートカジュアル」といった感じ。
多くのハイブランドのイベントでも同じですが、あまりキメすぎると(周囲から)浮く傾向があるように思われ、よってぼくも「ほどほどに」とどめており、今回はグッチのギリーシューズにPTトリノのカスタムパンツ(裾幅14.5センチ、ダブル幅5センチにしてある)、そしてニールバレットのシャツという組み合わせで臨んでいます。
「オーデマ・ピゲ・サマーラウンジ」はこんな雰囲気
今回のイベントは腕時計の展示会ではなく、ブランドと顧客とをつなぐ「コンタクトポイントの創出」が主眼に置かれており、よって腕時計の展示は「ナシ」。
そもそもオーデマピゲの腕時計は全く在庫がないので展示することができる腕時計すらないわけですが、そういった状況でブランドとして何もしないと顧客との接点が無くなってしまうことになり、そこで(顧客が他のブランドに流れたりしないよう)今回のようなイベントが開催されるわけですね。
なお、この状況は多くの人気ブランドでも同様と見え、この2−3年くらいで「体験型」イベントが一気に増えてきたように思われ、製品を売るというよりも、そのブランドを理解してもらうためのイベントを開催し、そのブランドのファンになってもらい、そこではじめて製品を購入してもらうという考え方が主流となってきているのかもしれません。
今回のイベントは「すでに購入している人 / すでに注文している人」が中心であるものの、顧客のロイヤルティを高める(そしてくり返し買ってもらうことを意図する)という意味において、ほかの体験型イベントと意図は変わらないと考えて良さそうです。
ちなみに会場には駐車場がなく、よって近隣の民間駐車場へとクルマを停めることになるのですが、駐車場にはこのイベントの来場客のものと思われるポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ、マクラーレン、レクサスなどが多数。
ちなみに今回ぼくが身につけて行ったのはオーデマピゲ「ロイヤルオーク オフショアクロノグラフ プライド・オブ・ジャーマニー」。※会場に集まった人たちの腕時計の時価総額を合計すると何億円になるんだとろうな、と考えたりした
そして屋外の会場はこんな感じで神戸の港を一望できる空間が用意され・・・。
室内側にはDJブースやモニターが設置。
そしてFMラジオ局のDJによる司会によってイベントがスタートし、主催者であるカミネさんの社長、そしてオーデマ ピゲの日本法人の代表による挨拶も。
会場ではシャンパンやワイン、カクテルほかソフトドリンク、そしてフィンガーフードも振る舞われます。
そして室内側はその後「90年代を意識したディスコ」へ。
もちろん若い顧客も多いものの、やはりバブル世代が購買層の中心ということなのかもしれず、実際に他のハイブランドのイベントでも「バブル期に流行ったナンバー」を中心にBGMを組み立てることが多いもよう(つい最近、メルセデス・ベンツもLEONと共同にて、小室哲哉を招いた当時のディスコっぽいイベントを開催した)。
さらにはダンサーを招いて会場を盛り上げるなどのチャレンジもなされ、会場がかなりの熱量で溢れていたのが印象的(ちなみに画像中央の青いシャツの人物はオーデマピゲ日本法人の社長である。ノリノリでいい人だった)。
なお、ここに集まった人々はもちろん「ダンスイベントを目的として」来場したわけではなく(イベントの中身は事前に知らされていない)、よって最初はイキナリのディスコ風に面食らっていたものの、ダンサーの方々の盛り上げ方が非常にうまく、そしてDJの選曲も素晴らしく(来場者の反応を見ながら曲をセレクトしていたように思う)、大盛況であったと思います。
そして神戸の夜は更けてゆくのであった・・・というったところで締めたいと思います。
最後になりましたが、イベントに招いていただいたカミネさんには厚くお礼申し上げます。
オーデマ ピゲ限定イベント「サマーラウンジ」の様子を収めた動画はこちら
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