雲上腕時計ブランド、オーデマ ピゲが「盗難補償」「損傷保証」を始めたぞ！盗難や強盗、破損を気にせず腕時計本来の使い方をしてほしいという願いの表れか

｜　とんでもなく「寛大な」サービスのように思えるが、補償の条件についてはちょっと気になる　｜

ボクの持つオーデマピゲだと対象になるのは最近購入した2本のみ

さて、高級腕時計ブランド、オーデマ ピゲが「カバレージサービス」なる新サービスを開始。

これは何なのかというと「盗難」「破損」の際に修理や交換、もしくは返金してくれるといったもので、対象となるのは2022年もしくは2023年に新品で購入したオーデマピゲの腕時計。

もちろんオーデマ ピゲ ブティック、APハウス、または正規販売店での購入が前提です。

このカバレージサービスを有効にするにはこういった手続きが必要に

そしてこのカバレージサービスを有効にするには「APアカウント」を作成し、オーデマ ピゲに（自分と自分の腕時計を）登録する必要があるのですが、基本的に正規販売店にて購入した際にはこのアカウントを作成することになり、そのアカウントを作成すると、こういった管理画面に自分の持っているオーデマピゲの腕時計が表示されることに。

この登録を行うことで保証が2年から5年に延長されるわけですが、そうやって登録を促すことで不正な転売などを防いだりといった目的があるもよう（そのほか、様々なメリットが考えられる）。

そして腕時計の個別画面を開くと「カバレージサービスを有効にする」とあり・・・。

これを有効にしようとしても該当サービスが出てこないので、まだ日本では利用できないのかもしれません（ただ、専用の問い合わせ先が日本にも設けられているので、一度問い合わせてみようと思う）。

最近は高級腕時計をおちおち身に着けることができない世の中に

なお、オーデマピゲがこういったサービスを開始した背景はいくつかあるものと思われ、ひとつは「ちゃんと登録し、どの時計がどこにあるかを把握し、かつすべての腕時計のコンディションを適切に保ちたいから」というもの。

フェラーリが「7年無料メンテナンス」を導入したり、ルイ・ヴィトンが一部製品について無料メンテナンスを実施していることでもわかるとおり、ハイエンドブランドは業界に関係なく自社の製品の価値を維持することに重きを置いていて、今回のオーデマピゲの新サービスもその一環だと思われます（後世に価値を残すことでブランド価値が上昇し、それによって新品を高い価格で販売できるようになる）。

そしてもうひとつは顧客サービスの観点から「いつも身につけてほしい」と願っているのだと思われ、近年の「腕時計の窃盗や強盗が頻発する」状況に対応したものなのかもしれません。

最近は日本国内においても腕時計の強盗が頻発するようになっているそうですが、奪われることを恐れて身に着けないよりも、積極的にそれを身に着けて堂々と歩いてほしいということなんじゃないかと考えているわけですね。

ただ、盗難の際にどうやってそれを（ユーザーが）証明するのか、そして何をもってオーデマピゲが「盗難」だと判断するのかは記されておらず、このあたりは「要問合せ」なのかも（妥当な線では、ちゃんと警察に被害届を出し、その控えを持って判断するなど）。

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参照：Audemars Piguet