| この体験はドバイ以外だと世界中のどの地域では到底できないだろう|
ボク的にはこれを抜きにしてドバイを語ることはできない
さて、ドバイにて参加してきた「サファリツアー」について紹介してみたいと思います。
このサファリツアーは簡単に言うと「オフロード車で砂漠を走る」というもので、ドバイでは非常にメジャーなアクティビティとなっており、多数のツアー会社が様々な内容のパッケージを提案していて、主に「朝日を見ながら砂漠を走る」「砂漠を走った後にキャンプにてBBQを楽しむ」「砂漠にてテントを張って宿泊する」といったものがあって、さらにそれぞれのパッケージの中では「ラクダに乗ったり」「4輪バギーを自分で運転したり」というサブメニューが存在するわけですね。
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この「サファリツアー」に参加するのは2回目である
そしてこのサファリツアーにつき、ぼくが参加するのは(前回のドバイ訪問に続いて)2回目で、というのも前回のドバイ訪問では結構楽しめたから。
よってドバイを訪問する前に事前に予約を入れてツアーに望んだけですが、ツアーには「相乗り」と「貸し切り」があり、前者は文字通り他の観光客との相乗りで、後者は自分たちのグループのみでクルマ1台を借り切るというもの。
もちろん前者のほうが安価なのですが、このツアーには「ホテルまでの送迎」がついていて、よって他の参加者の宿泊するホテルを回ってピックアップしたり送っていったりするために出発や帰着が遅くなったり、ほかの観光客にいろいろ気を遣ったりという必要が生じるため、ぼくは高額であっても「貸し切り」を選んでいます(そのほうがドライバーとのコミュニケーションも取ることができ、いろいろと話を聞くことができる。ぼくは現地の情報を収集するのが大好きである)。
そして時間になるとこんな感じでホテルまでクルマで迎えに来てくれるのですが、到着のちょっと前にはWhatappにて「あと15分くらいで着く」という連絡が入るので(予約時に電話番号を教えてある)、連絡があればホテルのエントランスまで降りてゆけばOKです。
クルマはランドクルーザー、そしてドライバーはアラブっぽい出で立ちの人ですが、実際にはバングラデシュからの出稼ぎの人でアラブ人ではなく、よってこの服装は「演出」です。
ちなみにですが、前回参加したツアー会社のドライバーは「ジーンズにポロシャツ」だったものの、今回のツアー会社のドライバーは皆こういったアラブっぽい格好をしており、これはけっこう趣のある対応でもありますね。
そしてランドクルーザーの室内には転倒に備えてガッチリとロールケージが組まれており(それくらいハードに走る)、ロールケージにもレザーが巻かれます。
レザーは内装色とマッチし違和感なく仕上げられていて、もしかするとロールケージが装着されていると気づかない(最初からこんな仕様だと思う)人がいるかもしれません。
そこから30分程度道路を走るのですが、道中では様々な建造物や景色、ドバイの風習などについて解説してくれ、非常に勉強になったと思います(そういったコミュニケーションも以前に利用したツアー会社にはなかった部分である)。
ちなみに窓から見える山のようなものは「ゴミの山」。
そのほか植林や人々の生活、リサイクル / エコシステム、食料の自給状況などたくさん教えてもらって非常に感謝。
ちなみに途中で「スーパーカーの墓場」に通りかかり、それについても「なぜドバイの人々はスーパーカーを捨てるのか」等についても解説してくれています。
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砂漠に近づくにつれてランクルの姿が増え、これはみなサファリツアーに向かう車両なのだそう。
そして赤い砂漠が見えてきて、ドライバーいわく「赤い砂を持つ砂漠はアラブ首長国連邦に3箇所しかない」。
厳密に言うとここはもうドバイではなく別の区域に入っているそうですが、たしかにドバイの砂は「白」なので、同じ中東でも意外や「砂の色が違う」ということに。※これはドバイのマリーナ地区
そしてまず到着したのが「休憩ポイント」。
ここではトイレ休憩のほか、ラクダに乗ったり現地っぽいお土産を買ったりバギーに乗ったりすることが可能です。※このバギーはけっこうな人気だった
こちらは売店。
ターバン(男性はクゥトラ、女性はヒジャブ」を買う人多し。
というのも日差しが強いので、これがないと首筋などを火傷レベルで日焼けしてしまうからで(砂からも口を守ってくれる)、様々な柄の製品が販売されています。※そのため、できればスカーフのようなものを持参することをオススメ
ちなみにこのクゥトラの巻き方は身分や部族によって異なるそうですが、その時の「流行の巻き方」などもあるのだそう。
ちなみに鷹匠もいて、鷹を腕に乗せることもできます(意外と重かった)。
その後は砂漠に到着してタイヤの空気圧を抜いて砂上の走行へと適した仕様へ。
これは舗装路と同じ空気圧では砂上でグリップしないからで、逆に帰りには(舗装路を走るので)空気を車載ポンプにて補充することになるのですが、中東で販売されているランクルにはポンプが標準装備されているとのこと。
ちなみに砂漠はこんな感じ。
砂は非常に粒が細かく・・・。
靴や衣類などどこにでも入り込んでしまうので、(前回の経験上)ぼくは今回「このサファリツアーを終えたら捨ててもいい、着古した靴や服」にて臨んでいます。
参考までに、砂漠で屈位に入った砂を出し切ってホテルに戻ったつもりだったのですが、ホテルに戻って靴をひっくり返すとまだ大量に砂が出てきます。※このプーマのスニーカー、ナイキのスウエットパンツは思い出とともにドバイに置いてきた
その後は砂漠を爆走することになるのですが、同じツアー会社ごとに「隊列を組み」走ることとなり、これは事故を防いだり、何かあった際にお互い救助できるように考えられた結果なのだそう。※相当数のツアー会社がここに来ている
走行時は意図的にアップダウンがきついところや砂丘の峰を走ったり、そして要所要所では「ドリフト」してみせ、それをお互いの車両からよく見えるように配慮してくれたり、なかなかに親切であったと思います(見せ場が決まっているようで、そこに差し掛かる前に「カメラ用意しとけよ」と言ってくれるが、とんでもなく揺れるのでそれどころではない)。※走行の様子は下に貼ってある動画を参照していただきたい
ちなみにぼくが参加したツアー会社が使用していたのはランドクルーザー(200と300)、日産パトロール、そして中国車のGWM(長城汽車)タンク。
「中国車どうなん?」と聞いてみたところ、「いや、なかなかバカにならない」という返答が返ってきたのはちょっと意外ですが、この長城汽車はSUVやオフローダーに集中しており、日本の自動車メーカーを退職したエンジニアを雇用したり、現職エンジニアを「年収1000万円-5000万円で」募集し優秀な人材を確保していることでも知られていますね。
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ちなみに絶景ポイントに案内して写真を撮ってくれたり、「こうするといい絵が撮れるぞ」と教えてくれたりと超親切。※砂丘の上でジャンプしたり、手でハートを作ってそこに夕日を収めるのが定番らしい
こちらはサンドボード。
画像だとサッパリわからないのですが、実際には「垂直」に見えるほどの急勾配で、こういったところを滑らせてくれたりします(いったん下に降りると砂に足を取られて登ってくるのがキツかった)。
そのクルマの乗客をそのクルマのドライバーが丁寧に面倒を見てくれ、その意味でも「自分たちのグループだけで」貸し切ったほうが気兼ねせず楽しめるように思います。
そのほかオプションでパラセーリング(エンジンとプロペラを備えており、けっこうな高さまで上がっていた)も楽しむことができ・・・。
子ども連れも存分に楽しめるように気を使ってくれ、あらゆる人にこのツアーはオススメ。
ドバイの「サファリツアー」を収めた動画はこちら
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