>アストンマーティン

中国人女性がアストンマーティンを1590万円で購入→二週間で事故→修理代金2620万円を踏み倒す→訴訟を起こされ裁判所から支払命令が下ることに

2020/11/05

| たしかにアストンマーティンの修理代金は高いことで知られるが |

さて、2017年にカナダで話題となった、「修理に出したアストンマーティンの修理費用が高すぎるので、修理代金を払わない」として裁判になった件。

しばらくこの事件があったことすら忘れていたものの、なんと最高裁にまで行って争っていたそうで、しかし今回最高裁が「修理代金を全部払え」という判断を下しており、アストンマーティンのオーナーは「購入価格の2倍近くの修理費用と訴訟費用を払わなくてはならなくなった」とのこと。

ことの経緯はこうなっている

アストンマーティンのオーナーはジェシカ・リューさんといい、中国から2015年にカナダへとやってきて、このアストンマーティンDB9(2014モデル)の中古車を200,000カナダドル(日本円で1590万円くらい)にて購入。

しかしながら購入からわずか二週間しか経過していない2015年12月に路上の石にヒットしてしまいフロントを大破させてしまうことに。

その後MCLモーターカーズ(現地のアストンマーティンの正規ディーラー)に修理を依頼して引き取ってもらうことになり、ジェシカ・リューさんはMCLモーターカーズから移送された修理工場、ブラード・オートストラッセの提示した85,000カナダドル(680万円)から132,000カナダドル(1050万円)という修理見積もりを了承し、50,000カナダドル(400万円)のデポジットを支払っています。

JUN
JUN
アストンマーティンの修理代高いな!

ただ、実際に修理が完了した際に彼女は残金を支払わず、かつクルマをそのまま引き取らなかったのでアストンマーティンDB9はそのまま修理工場へと放置されることに。

ここで問題となるのが1日あたりの保管費用200カナダドルで、これが日々加算されていったわけですね。

そこで「払え」「払わない」という裁判となってしまうわけですが、ジェシカ・リューさんの言い分としては、「ディーラーとショップが、自分が英語が上手くないのをいいことに、そしてお金を持っていることを察知してカモにした」というもの(さらに、怪我をしたこと、中国への行き来の旅費がかかったことを挙げ、支払いに応じないとしている)。

彼女は訴えられたのち4つの法律事務所を回って対策を練って法廷に現れ、その後3年かけて争われたそうですが、ショップとしては「カーボンブレーキローター270万円、フロントサブフレーム220万円、ペイント代(007に因んだシルバーで特殊なカラー”スカイフォール”)8万円、ヘッドライト片側62万円」ほか、そしてさらに工賃が必要になるので価格は適正だと主張。※パーツ代だけで1000万円を超えていた模様

判決は「修理代金を支払え」

そしてついに今回最高裁は「ジェシカ・リューの言い分にはまったく法的な根拠も正当性もない」としており、「修理代金と保管費用あわせて330,000カナダドル(2620万円)、さらに訴訟費用を払え」という判決を下しており、彼女はこれに応じるしかなさそうですね。

つまりは1590万円で購入したアストンマーティンに2620万円の修理費用を払わなければならず、しかも3年分の経年による価値低下をも食らってしまうことになり、こうなるのであればさっさとお金を支払って車両を引き取っておいた方が良かったということに。

もしくは中国へとそのまま帰って行方をくらますことになるのかもしれませんが、それでも車両購入代金と保証金あわせて2500万円ほどは失ってしまうということになりそうです(であればお金を払って車両を引き取り、その車両を売却した方がマシか)。

なお、日本でも「準強姦逮捕状の「山口敬之」氏、高級外車修理代を踏み倒し訴訟 地裁では敗訴」というニュースがつい最近報道されたばかりですね。

合わせて読みたい、関連投稿

【動画】借りたマクラーレン720Sを駐車していたら当て逃げされる→修理にかかるパーツ代のみで750万円、要する期間は3ヶ月以上

| ただし借りたドライバーは泥酔状態 | 例によって「借りたスーパーカーで事故」がラスベガスにて。ラスベガスでは、パーティーに乗り付けるためにスーパーカーを借りたりリムジンをチャーターすることが珍しく ...

続きを見る

クラッシュしたフェラーリF40の修理に1億円。男が保険会社の補償金額が不十分だとして訴訟を起こす

| フェラーリF40の修理に1億円以上が必要に | カナダにて、クラッシュしたフェラーリF40を修理した代金を保険会社が支払わなかったとして、F40のオーナーが保険会社を訴えるという事案が発生。 これ ...

続きを見る

ボクだったら立ち直れない。女性にアストンマーティンを運転させて自分は助手席→案の定クラッシュ→女性は逃げて自分は負傷したまま放置される

| こんなひどい話はあまり聞いたことがない | さて、オーストラリアはメルボルンにて、アストンマーティン・ヴァンキッシュが鉄柱に突っ込むという事故が発生。現地の警察によるとドライバーは女性で、左折時に ...

続きを見る

参照:TheBreaker

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->アストンマーティン
-, , , , ,