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16戦中15勝を挙げた伝説のF1マシン、マクラーレン MP4/4のデザイナーが「N1A」なる超絶スピードスターを発表。エンジンは7リッターV8、車体重量はわずか900kg

16戦中15勝を挙げた伝説のF1マシン、マクラーレン MP4/4のデザイナーが「N1A」なる超絶スピードスターを発表。エンジンは7リッターV8、車体重量はわずか900kg

| その価格は「非常に高価」だとは思われるが、痺れるようなパフォーマンスを発揮するのは間違いないだろう |

限定販売台数はわずか100台、販売方法などは現時点で公開されていない

さて、ニコルス・カーズが「N1A」なる、見ただけでとんでもなくスパルタンな走りをしそうなスピードスター(こう見えて公道走行可能)を発表。

このニコルス・カーズはカーボンファイバーをF1マシンにいち早く採用したスティーブ・ニコルス氏が設立した会社で、今回は「マクラーレンの名を冠した最初のレーシングカーであるM1A(グループ7レーシングカー)」にインスパイアされたという”N1A”を発売することとなったわけですね。

こちらが当時のM1Aですが・・・・

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今回のN1Aはこれを現代風に解釈したモデルだと捉えることが可能です。

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ニコルス・カーズ「N1A」はこんなクルマ

このN1Aは100台のみが限定にて生産されるといい、最初の15台には(F1マシンの)マクラーレンMP4/4が記録した15勝にちなんで1~15の個別のナンバーが振られることになるもよう。

これはスティーブ・ニコルス氏がマクラーレン在籍時代にMP4/4をデザインしたことに由来し、マクラーレンMP4/4は1988年シーズンの全16戦中15勝を挙げるといった圧倒的な強さを誇ったことでも知られていますね。

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参考までに、同氏はこのMP4/4のほかMP4/3も手掛けており、その後にはフェラーリ、ジャガー、ジョーダン、ザウバーを経て最終的に1990年代後半にマクラーレンに戻ったという経歴を持っています。

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ニコルス・カーズ「N1A」は7リッターV8エンジンを搭載

そしてこのニコルス・カーズ N1Aで「びっくり」なのは、このご時世に7リッターV8という巨大なエンジンを積んでいること(650馬力)。※車体後部から露出しており、ファンネルが装着されるなど、雰囲気満点である

ベースとなるのはシボレーのLS3で、これにドライサンプ、ドライブ・バイ・ワイヤ式スロットルボディ、カスタムピストンとコンロッド、新しいスチールライナーを装着したカスタム仕様のエンジンを組み上げているわけですね。※生産を実際に担当するのはラングフォード・パフォーマンス・エンジニアリング(LPE)のエキスパートたち

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標準仕様のトランスミッションは6速マニュアル、しかしグラツィアーノ製トランスミッションも選択できるとされ、トラクションコントロールは標準装備、しかしABSとパワーステアリングはオプションだと紹介されています。

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そしてもうひとつびっくりなのが「重量がわずか900kg」ということで、見るからに軽そうではあるものの、とても7リッターV8エンジンを積むとは思えない数字です。

ホイールサイズはフロント19インチ/リア20インチ、組みわせられるタイヤはミシュラン製パイロット・スポーツ・カップ2、シャシーはカーボンファイバーとアルミニウムとの複合素材が採用され、サスペンションはダブルウィッシュボーン(アンチロールバー装備)を採用します。

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ニコルス・カーズ「N1A」のコクピットはこうなっている

コクピットは超タイトかつシンプル、そして立体的な樹脂製のキャノピーで覆われ、シンプルなメーターとステアリングホイールが備わるものの、ルームミラーはなく、かわりにフェンダー上には横方向に長いミラーが装着されて後方視界を確保することに。

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シート背面のロールバーは「まんまマクラーレンM1A」。

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メーターは芸術性すら感じられる美しいハウジングに収められ・・・。

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ボディ随所にもやはり、芸術性の高いデザインそして仕上げを持つパーツが装着されています。

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このニコルス・カーズ「N1A」の価格については公開されていないものの、基本的には専用に設計されたパーツやコンポーネントにて構成され、各パーツ類の加工精度が非常に高いことからも「安くはない」のは間違いなく、しかしそのエンジンと軽量性が生み出すであろう強烈なパンチを体験してみたいと思うのはぼくだけではないかもしれません。

参照:Nichols Cars

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