>マクラーレン(McLaren)

マクラーレンがセナ、720S、570GT、GTに炎上の可能性があるとしてリコール。これでようやく「セナが燃えた」オーナーにも補償が行われる?

2020/04/30

| セナのリコールは二回目、しかし炎上に関するものはこれが「初」 |

2018-mclaren-senna5

マクラーレンが米運輸省高速道路交通安全局、NHTSA(National Highway Traffic Safety Administration)にリコールを届け出。

内容としては「火災の恐れ」で、対象台数は2,763台だと報じられています。

対象となるのは2016年10月23日から2020年2月11日に製造された2,008台の720S、2016年5月1日から2019年1月9日に製造された570GT、2019年9月10日から2020年3月20日にかけ製造されたGT、2018年6月22日から2019年11月6日の間に製造された157台のセナ。

「燃える」理由は燃料漏れ

そしてこれらマクラーレンが燃える理由ですが、マクラーレンによると、「その環境の湿度によっては、燃料タンクの下にあるノイズ/バイブレーション/ハーシュネスを吸収するパッドが変形し、その影響でごく少量の燃料が漏れることがある」。

なお、燃料が漏れる位置は熱源とは遠いため直接の発火原因とはならず、しかしこれが「漏れつづけると」車体にガソリンが溜まってゆくことになり、発火リスクが高まるとしています。

対応としてはこのパッドの除去、それに代わる対処となるそうですが、燃料タンクにアクセスする必要があるため、けっこう大掛かりな工事になるのかも。

ちなみにセナは昨年にも「ケーブルと金属パーツとが接触して破損する可能性」があるとしてリコールを届け出ているため、今回で2件目ということになります。

マクラーレン・セナにリコール。「ケーブルと金属パーツが接触しケーブル破損の可能性。最悪はエンジンストール」。”炎上”については今のところ触れられず

| 現在、リコールはオーストラリア市場のみ | マクラーレンが、オーストラリアにて「セナ」に対してリコールを届け出。不具合の内容としてはエンジンのハーネスがメタルリンクパーツと接触してダメージを受ける ...

続きを見る

27

「セナ」はこれまでにも数件の炎上が発生

なお、セナはこれまでに少なくとも3件の炎上が見られ、最も有名なのは「納車11日で燃えてしまった」、ユーチューバーであるサロモン氏が所有していた個体。

同氏はこれまでにもP1や720Sを購入しており、かつクラシックモデル含む多数のスーパーカーを所有しているのでハイパーカーの扱いにも慣れているうえ、本人も「無茶なことはしていない」と言及。

にもかかわらず突然の発火→全焼となってしまい、しかし当初は「マクラーレンがなんとかしてくれる」という楽観ムードであったものの、その後マクラーレンが「対応しない」と決めたために怒りの投稿を行っています。

【動画】マクラーレン・セナが納車後11日で炎上し廃車になったユーチューバー。納車直後、炎上の様子、そして現在。「マクラーレンには炎上保証がある」

いまだ発火の原因は不明。これから調査に入る模様 残念なことに、昨年末に納車されたマクラーレン・セナが炎上して廃車となってしまったユーチューバー、アレハンドロ・サロモン氏。今回同氏は「在りし日の」マクラ ...

続きを見る

そして2件目はマクラーレンが公式にて、F1GP本戦開催前のエキシビジョンとして、ゲルハルト・ベルガーのドライブにてサーキットを走らせたもの。

こちらも管理がしっかりなされた車両で、かつゲルハルト・ベルガーという一流ドライバーの運転であっただけに衝撃的です。

そしてセナの販売台数は500台に限定され、これら火災が発生したのはまだ「500台を納車しきっていない」初期でもあり、よってかなりの高確率で「セナが燃える」ということでもありますね。

マクラーレン・セナ「2台目の炎上」が発生。最初に炎上したオーナーは「マクラーレンに合計3億円も払ったのに何も対応しない」という動画を公開

| もし3件目、4件目が出たらけっこう大きな問題に | F1オーストリア・グランプリ開催前のエキシビジョンのため、レッドブル・リンクを走行していたマクラーレン・セナが発火するというトラブルが発生。運転 ...

続きを見る

上述の通り、セナは過去にもリコール届け出がなされているものの、こちらは炎上とは関係がなく、そして炎上に関するものは今回が初。

そして正式に「炎上」に関するリコールが届け出られた以上、サロモン氏に対しても何らかの補償がなされるかもしれません。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->マクラーレン(McLaren)
-, , , , , , ,