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マクラーレンの新型ハイパーカーはF1由来のカーボンモノコックを持ち「ディヘドラルドア」ではなく「ガルウイング」を採用との報道

2024/03/02

マクラーレン

| 車体は完全新設計、1,000馬力オーバーの文字通り「モンスター」となるもよう |

シートは「車体固定式」となるなど超ハードなハイパーカーとなりそうだ

さて、マクラーレンが今年後半に新しいハイパーカーを発表するとの報道。

ただしこれはP1、そしてセナ、エルバ、スピードテール等とは異なる「新設計を持つ」別の世代のハイパーカーになるとされ、この新世代ハイパーカーは視覚的に「それ」とわかるよう、これまでのディヘドラルドア(バタフライドア)ではなくガルウイングドアを持つと言われています。

参考までに、ディヘドラルドア(バタフライドア)というのは現在のマクラーレンのロードカーやラ・フェラーリのようにドア先端を支点として「斜め上に跳ねがる」開閉方法を持つドアを指し・・・。

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ガルウイングは「ガル(カモメ)が翼を広げたかのように」ルーフを支点として上に跳ね上げられる開閉方法を持つドアを意味し、これを採用することで有名なのはメルセデス・ベンツ300SL、メルセデス・ベンツSLS AMG、アストンマーティン・ヴァルキリーなど。

Mercedes-Benz Museum

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そしてランボルギーニ・カウンタックやディアブロ、ムルシエラゴ、ブガッティEB110のような「垂直に開く」ドアは一般に「シザースドア(ランボドアとも)」と呼ばれます。

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マクラーレンの新型ハイパーカーはどんなクルマに?

この新型ハイパーカーは「P18」というコードネームで呼ばれており、F1にインスパイアされた新設計のカーボンファイバー製シャシーを持つということ、そしてプラグインハイブリッドを採用することが明かされていますが、その他の外観的要素としては750Sやアルトゥーラのようにヘッドライトが「アイソケット」として車両に埋め込まれる可能性があること、ダウンフォースと最高速度のバランスをとるための格納式リアスポイラーが装備されること(つまりセナのような大きなウイングが装着されない)、そしてインテリアだとメルセデスAMG Oneのようにシートとモノコックシャシーが一体化する可能性が指摘されていて、つまりは「ロードカーというよりはレーシングカーに近い」ハイパーカーとなるのかもしれません。

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そのほか、少し前に報じられた「リカルド社との共同開発となるV8ハイブリッド」を使用し1,000馬力以上を発生するであろうこと、ハイブリッドシステムは(すでに軽量な)アルトゥーラに使用されるものよりも70%軽量になること、サスペンションには3Dプリントされたパーツが使用されることについても言及されている、とも。

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ただし、今回のハイパーカーについては、その報道を見るにつけ、これまでのハイパーカーとは全く異なる「とんでもないクルマ」となることが推測でき、少し前に報じられた「F1にインスパイアされたハイパーカー」が現実のものとなりそうですね。

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参照:Automotive News

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