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ロールス・ロイス・ドーンが販売終了!「最後の5台」の仕様が公開され、ロールス・ロイスCEOがドーンにかけた愛情を振り返る

2023/05/05

ロールス・ロイス・ドーンが販売終了!「最後の5台」の仕様が公開され、ロールス・ロイスCEOがドーンにかけた愛情を振り返る

| もともとドーンはロールス・ロイスの計画にはなかったクルマであり、しかし発売後には同社のエレガンスを代表するモデルに |

現在のところ後継モデルは存在しないが、遅かれ早かれ登場することには間違いないだろう

さて、ロールスロイスはV12エンジンを捨て、ハイブリッドを経ずにピュアエレクトリックへと移行する計画を持っており、現行ラインナップを徐々に廃止してEVへと入れ替えることになりますが、今回は2ドアオープンモデル「ドーン」の生産を終了させると公式に発表。

ただしこのドーンに変わるラインアップは現時点で追加されておらず、よってロールスロイスのV12エンジン搭載オープンモデルはここでいったん「消え去る」ということになりますね。※北米市場向けだと2021年に販売が終了している

ロールス・ロイス・ドーンはもともと「発売する予定がなかった」クルマ

なお、ロールス・ロイスによると、もともとドーンの発売は計画に含まれていなかったといい、しかしなんらかの理由によってドーンが発売されることに。

ベースとなるのは2ドアクーペの「レイス」ではあるものの、ボディパネルの80%が新設計となっており、そのためロールス・ロイスはこのクルマに「レイス・トロップヘッド」ではなく「ドーン」という独自の名称を与えることにしたのだそう。

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なお、ロールス・ロイスがV12エンジンを採用するのは「静かでスムーズだから」であり、その意味ではエレクトリックモーターもV12エンジンと同様以上の静かさとスムーズさを持っていて、よってロールス・ロイスは「静かでスムーズ」という目的を達成できるのであればガソリンエンジンだろうがエレクトリックモーターであろうが「いずれであってもこだわりはない」と述べています。

これがロールス・ロイスが一足飛びにEVメーカーへと転換する理由でもあり、そして顧客もこの考え方を支持しているわけですね。

そしてこのドーンは電動ソフトトップを採用するものの、その動作に関してはほぼモーターの音が聞こえないほどの静かさを持つため「サイレントバレエ」と呼ばれており、ここもロールス・ロイスの静かに対するこだわりの現れなのかもしれません。

ちなみにですが、ロールス・ロイスは「ドーンの後部座席をより快適な場所にするため」マネキンにカツラを被せて長い時間をかけてテスト走行を行い、その過程で後部座席のマネキンの髪の乱れをチェックし、度重なる修正の上で現在の”快適極まりない”仕様へと落ち着いたのだそう。

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そして今回、ロールス・ロイスはグッドウッドの工場から搬出される最後の5台のドーンを公開しており(一番上の画像)、これらの仕様はボルトグリーン・オン・グリーン、ブラックとティールのツートーン、マットブラックなど。

5台のうち「もっとも最後」の車両は中央に鎮座するミッドナイトサファイアにアークティックホワイトのボンネット、マンダリンのコーチラインという仕様です。

ロールス・ロイスCEO、トルステン・ミュラー・エトヴェッシュ氏によれば、「ドーンは、楽しい仲間、冒険のスリル、静かな心の安らぎを反映しています。このクルマは、細部にわたって "la dolce vita(ドルチェヴィータ=甘い生活) "の精神を呼び起こす、現代的な生活術の証なのです。ドーンの生産が終了するとき、私たちはこのブランドの歴史における特別な章を振り返ることができます。この美しいクルマは、ロールス・ロイスの創業の理念と遺産を称えながら、現代のラグジュアリーを完璧に体現しています」とコメント。

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なお、発言を見るに、ロールス・ロイスが2ドアオープンモデルを「これで終わり」とすることは考えられず、よってスペクターのデリバリーが始まったのち、一定期間を置いたのちに後継モデルが登場することになりそうですね。

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