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マンソリーがブガッティ・シロンのカスタム「センチュリア」を再提示。こういったハイパーカーをカスタムする人は少なそうだが、そこでマンソリーの存在意義とは

2021/11/08

マンソリーがブガッティ・シロンのカスタム「センチュリア」を再提示。こういったハイパーカーをカスタムする人は少なそうだが、そこでマンソリーの存在意義とは

| 世の中にはいろいろな需要があり、それを満たすためのいろいろな手段が存在する |

それでも、こういったクルマのカスタムには異常にお金がかかりそうだ

マンソリーは2019年にブガッティ・シロンのカスタムカー(コンプリートカー)、センチュリアを発表していますが、今回その「センチュリア」について3つのカスタム例を改めて公開しています(ただしこれらカスタム例についてはいずれもCGにとどまっており、実際にマンソリーがどれだけの数のカスタムを手掛けたのかは不明)。

まず3つのうち最初の例はレッドにブラック、そして鍛造カーボンを組み合わせたもの。

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カスタム費用についても「一切不明」

そしてこのマンソリー・センチュリオンのカスタム内容についてですが、フロントフード、フロントバンパー、サイドステップ、ルーフ上のエアインテーク(シュノーケル)、リアウイング、リアディフューザー、フロントフェンダー、ヘッドライトサラウンド等が鍛造カーボンファイバーに。

この鍛造カーボンについては「マーブル状」に見えることが特徴であり、織り目の見える通常のカーボンファイバーとはまた異なるテクスチャを持っています(製造方法も全く異なり、鍛造カーボンはプレス機を用いて、カーボンファイバーと樹脂とを圧着成形する)。

ホイールにはエアロカバーが装着され、テールパイプは楕円形状を持つ「4分割」形状に。

Mansory-Bugatti-Chiron-1

インテリアについても全面的に張り替えられており、アルカンターラやダイヤモンドステッチが使用される豪華な仕様を持っています。

Mansory-Bugatti-Chiron-2

そのほかにはこんなカスタム例も

そしてこちらはゴールドのボディカラーをベースにした「カラー違い」で、カスタム内容としては同等です。

Mansory-Bugatti-Chiron-3

インテリアはブラックのアルカンターラにゴールドのステッチにパーツが組み合わせられていますね。

Mansory-Bugatti-Chiron-4

こちらは「シルバー」ベース。

Mansory-Bugatti-Chiron-5

インテリアはブルーのアルカンターラにシルバーのアクセントが与えられています。

Mansory-Bugatti-Chiron-6

実際にブガッティをカスタムする人は多くない

なお、マンソリーはこれまでにもヴェイロンのカスタムカーを発表していますが、こちらについては「多くて3台」が製造された、とも。

この数は「人気チューナーにしては」かなり少ないといえ、しかしブガッティの性質を考えると「納得できる」ものでありますね。

どういうことかというと、ブガッティは自社のクルマを「芸術品」と称しており、実際にその仕上がりは文字通りの「芸術品」なので、これを社外パーツにてカスタムするということは、ともすると「芸術品を破壊する」ことにもなりかねません。

ブガッティ・シロン
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加えて、現在は「もうガソリンエンジン搭載車が新車で販売できない」時代に突入しており、よってガソリンエンジンを積むスポーツカーは「非常に貴重」。

そしてこういったガソリン車は将来的に価値を高めることが予想されますが、価値が高くなるのは「純正状態」を保っている場合がほとんどであり、よって社外パーツにてカスタムを行うのはその価値を下げてしまうことにもなりかねず、よってこれらのクルマのオーナーはあまりクルマを改造したがらない(やるとしてもメーカー純正パーツによって行う)ケースが大半のようですね。

ただ、一部には「一切売るときのことを気にしない」「いくら価値が下がろうとも、いま自分が乗りたい仕様のクルマに乗りたい」という人もいて、そういった人々にはマンソリーをはじめとするチューナーが「自己満足を満たす、数少ない選択肢」となるのかもしれません(中古にて購入し、新車時に思うようなカスタムをできなかった場合も同様)。

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