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ブガッティがW16ミストラルの秘密に迫る。「どうやって我々はオープンカーで420km/hを実現したのか。エンジニアリングとエアロダイナミクスを高度に融合させたからだ」

投稿日:2022/11/11 更新日:

ブガッティがW16ミストラルの秘密に迫る。「どうやって我々はオープンカーで420km/hを実現したのか。エンジニアリングとエアロダイナミクスを高度に融合させたからだ」

| ブガッティが求める性能を実現するためには驚くべき高水準のエンジニアリング、そしてデザインが用いられていた |

そしてブガッティであるからには、まずエレガントでなくてはならない

ブガッティはガソリンエンジン時代の最後を飾るモデルとして「W16ミストラル」を発表していますが、これはシロン世代では唯一となるオープントップを持ち、随所にブガッティの歴史へのオマージュが込められたハイパーカー。

そこて今回、ブガッティがそのW16ミストラルのデザイン、エンジニアリングに焦点を当てたコンテンツを紹介しており、ここでその内容を紹介してみたいと思います。

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ブガッティ W16ミストラルはオープンボディにも関わらず最高速420km/hを記録

このW16ミストラルはオープンボディにも関わらず最高速420km/hという驚異的なスペックを誇りますが、これを達成できた理由につき、ブガッティ・リマックの最高技術責任者、エミリオ・シェルボ氏は「熱力学と空気力学の両方を効果的に管理することが、オープントップ車で420km/h以上を達成するための鍵になります。W16ミストラルをどのように形作り、車内や車体の周りの空気を誘導し、冷却と空力の両方を微妙にバランスさせるか、非常に慎重に考えなければなりません。しかしもちろん、ブガッティのロードスターにふさわしいエレガンスを備えていることが重用えす。目的に合わせてデザインされ、同時に時代を超越した感覚を呼び起こすクルマでなくてはならないのです」。

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ちなみにこのW16「ミストラル」というネーミングについて、ブガッティは「ロードスターには自由、エレガンス、スピードを連想させる名称が必要なのです。ローヌ川流域から南仏コート・ダジュールの粋な街々を通り、そこで我々は地中海に吹き抜けるミストラルという強風からインスピレーションを得ました」と語っており、いかなるクルマであってもブガッティである以上、あらゆる面における「エレガンス」が欠かせないということなのかもしれません。

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ブガッティW16ミストラルのデザインはまさに「形態は機能に従う」だった

ともあれ、芸術的ビジョンと物理法則という組み合わせは、ブガッティのデザインチームとエンジニアリングチームによってシームレスにまとめ上げられ、W16ミストラルのフロントでは、ブガッティ特有の馬蹄形グリルをより広く、深く、立体的な形状とすることにより、高温に達するラジエーターへと送る風を1つのインテーク(馬蹄型グリル)に集中させ、両サイドのインテークはインタークーラーへとエアを供給させるために使用できるようになった、とのこと。

フロントコーナー付近のエアフローは、2つのインテークで管理されており、1つはホイール脇、もう1つは新しい3次元デザインのヘッドランプへと流され、ホイールハウス内の高圧力部から低圧力部へ空気を導くことでダウンフォースをコントロールしているようですね。

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ブガッティ・リマックにてデザイン部門を統括するアキーム・アンシャイト氏によれば、「W16ミストラルのフロント、この大きなインテークがイメージを支配されており、まぎれもないブガッティでありながら、ディーヴォ、チェントディエチ、ラ ヴォワチュール ノワールといったこれまでの少量生産モデルから多くのインスピレーションを得ています」。

なお、フロントガラスはエレガントな「バイザーモチーフ」となっていますが、これはフェラーリも採用するトレンドのひとつであり、もしかすると(ミッションRを見る限り)ポルシェも今後取り入れることになるかもしれません。

サイドにおいては、シロンにて採用された特徴的な”ブガッティCライン”を刷新して反映していて、サイドエアインテークを囲むデザインラインは、サイドウィンドウの上端につながり、ウィンドスクリーンの上端を横切って立体的に変化するという手法を採用しており、これがW16ミストラルのビジュアル・アイデンティティのひとつだとも紹介されています。

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ただしこのパートにおけるデザイン的整合性を持たせることは容易ではなく、アキーム・アンシャイト氏いわく「エンジンのエアインテークとオイルクーラーのエアインテークを分離する必要があったのです。もし、一緒にしてしまうと、両サイドの吸気口が大きくなりすぎてしまいます。そこで、ヴェイロン16.4ヴィテッセやタイプ57ロードスター・グランドレイドのように、乗員のヘッドレストの後ろにエンジンのエアインテークを設置することにしたのです。サイドの吸気口はプロポーションに優れ、純粋にオイルクーラーのみに空気を送り、ヘッドレストのエンジン吸気口は壮大なるサウンドのドラマを生み出し、さらに横転時に乗員を保護する役割も果たします」。

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ブガッティは「X」モチーフを重要視

そしてサイドから取り込まれたすべてのエアは、左右に1つずつあるラジエーターを通ってリアホイールに流れ、さらにはW16ミストラルのX型テールライトを通過して外へと排出されるそうですが、「X」ビームの間にある三角形状内にあるベントは、サイドインテークと車体後部のアウトレットとの間に圧力差を生み出し、高負荷時でもエンジンの温度を管理することができるもよう。

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このW16ミストラルは最高速420km/hという驚愕の性能を発揮しながらも、ドライバーに究極の自信を抱かせることができるといい、あらゆるコンディション、あらゆる速度で最高のコントロール性を実現することは「ブガッティのDNAの中核」。

このコントロール性を実現するため、W16ミストラルのエアロマップが慎重に定義されたということになりますが、ブガッティはエンジニアリング面、そしてデザイン面における知見をフル活用することによって、フロントスプリッター、アンダーボディ、リアウィング展開時に流れる高エネルギー気流をコントロールし、ドラッグ低減とダウンフォースの微妙なバランスを実現している、とのこと。

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W16ミストラルは、最高速にチャレンジする際、抵抗を減らすためにリアウイングの角度を最小限に抑えた「トップスピード」モードで走行しますが、ディフューザーが生み出すダウンフォースは、抵抗に対するペナルティがほぼないために(抵抗を発生させずにダウンフォースを生み出すことができる)リアディフューザーが最適化されているといい、ディフューザーエッジを高くして”すくい角”を大きくし、膨張率を高めることで正確なハンドリングと驚異的な最高速度の両立に貢献していると紹介されていて、これを見るにリアディフューザーは非常に有用であり、多くのスポーツカーやスーパーカーが「テールパイプを移動させてまで」リアディフューザーを大きく取りたがることにも納得です。

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アキーム・アンシャイト氏は「W16ミストラルは、ブガッティの歴史の中でもまさに特別な存在であり、何十年、何百年にもわたってコンクール・デレガンスのトップイベントの芝生の上に展示されるようなクルマです。このクルマのために、ブガッティの極めて高い品質基準にて、入念に素材が選ばれ生産された新デザインのドアパネルには、複雑な編み目のレザーを使用するなど、時代を超越したインテリアを作り上げました。また、W16ミストラルの前身であるType41ロワイヤルにちなんで、ギアシフターもType41ロワイヤルと同じデザインを使用しています」と述べ、外装だけではなく内装においても、細部に至るまでしっかり作り込んでいることに言及しています。

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参照:Bugatti

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