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ブガッティが突如シロン後継に積まれる「V16エンジン」の情報を投下。CEO自らも内部の画像を公開し「サプライズはエンジンだけではない」とコメント

ブガッティが突如シロン後継に積まれる「V16エンジン」の情報を投下。CEO自らも内部の画像を公開し「サプライズはエンジンだけではない」とコメント
BUGATTI

| さすがはブガッティ、あらゆる予想を超えたハイパーカーを作るようだ |

この時代に「V16」とは恐れ入る

さて、これまでにもチョコチョコと情報が漏れ伝えられていたブガッティのシロン後継ハイパーカー。

「V16エンジンを搭載するのでは」というウワサがまことしやかに囁かれていたものの、今回なんとブガッティから公式として「V16ハイブリッドパワートレーンを搭載する」という世界が待ち望んでいた爆弾がプレスリリースとして投下されています。

同じ「16気筒」でも内容が大きく異なる

なお、ブガッティはヴェイロン以降ずっと16気筒エンジンを採用しているものの、これは「W16」であり、しかし今回リリースされた情報だと「V16」なので、根本的にその形式が異なるということを意味します。

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今回公開された動画ではV16エンジンが甲高い音を立てて回転する様子が収められていますが、ここで推測できるのは(これまで採用していた)ターボチャージャーが廃止された可能性がある、ということ。※ヴェイロンのエンジンには16気筒、4ターボを示す「16.4」の文字があったが、今回の画像には「V16」の文字のみが見られる

そしてもちろん、この「ターボの代わり」として機能するのはリマック得意のエレクトリックモーターで、つまりシロン後継モデルは「V16ハイブリッド」を持つわけですね。

現時点でこのエンジンについてわかっていることは多くはなく、しかしエンジン本体はコスワースによる設計、そして1,900馬力を発生するという話もありますが、この「V16エンジン」というのは現代において「まったくの常識の範疇外」でもあり、さすがは「比べられるようであれば、それはブガッティとは言えない」という信念を掲げるだけのことはある、と感心させられます。

ブガッティ・リマックCEOは「V16エンジン」の内部を公開

さらにブガッティ公式に加え、ブガッティ・リマックCEO、メイト・リマック氏は自身の公式Facebookページにてこの新しいV16エンジンの内部を公開。

同氏によれば「少なくとも14ヶ月前からこのエンジンの開発を進めており、画像は2022年11月の時点のもの」だそう。

加えて「このような驚くべき展開について沈黙を守るのは非常に困難でした。そして、クルマの残りの部分には、さらに多くのサプライズが待っています。私は、ブガッティの開発チームがここ数年、やり遂げたことを信じられないほど誇りに思っています」とコメントしています。

なお、ここでぼくが思うのが「この技術はランボルギーニ・ウラカン後継モデルにも活用されるんじゃないか」ということ。

ブガッティとランボルギーニは同じグループに属しており、ブガッティの前CEOはランボルギーニの現CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏であったこと、ランボルギーニ初のPHEVスーパーカーであるレヴエルトに使用されるハイブリッドシステムが(おそらく)ポルシェ918スパイダーのテクノロジーをベースにしていること、そしてもちろんポルシェもブガッティ/ランボルギーニと同じグループに属し、かつ現在のブガッティ・リマックの株式の45%をポルシェが所有していること等を考慮するに、グループ内でのコスト平準化を考えた場合には「シロン後継モデルのV16エンジンを半分に割ってウラカン後継モデルに積む」のは理にかなった選択だと考えられます。

ランボルギーニ
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実際のところ、ウラカン後継モデルは「自然吸気V8+ハイブリッド(ターボ説もある)」を積むとされ、ブガッティやランボルギーニのような少量生産メーカーがそのモデル専用のエンジンを開発することは(コスト的に)難しいため、このシロン後継モデルに積まれるV16+ハイブリッドについては、当初から「グループ内でほかにも活用すること」を念頭において開発が進められたのではないかと推測しています。

ランボルギーニ
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参照:Bugatti, Mate Rimac

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