| 一方で車体構造、ハイブリッドシステムについてはなんら情報が聞こえてこない |
ウラカン後継モデルの発表は「早ければ」2月末のジュネーブ・モーターショーで行われる可能性も
さて、ぼくとしては非常に気になるランボルギーニ・ウラカン後継モデルの続報。
今回出てきた情報によると、まずは「数ヶ月内に発表される」としており、これは「今年後半」だとされていた今までの情報とは異なる内容です。
ただしランボルギーニはすでにウラカンの受注を締め切っておい、かつウルスの注文も終了させているため、できるだけ早い段階で「次のモデル」の受注を開始することが好ましく、となると「数カ月先に発表」というのは有り得る話かもしれません。
参考までに、ランボルギーニはジュネーブ・モーターショーで新型車を発表することが多く、となると今年のジュネーブ・モーターショー(2月26日から開催)、もしくはその前にオンラインでの情報公開があるのかもしれません。
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ランボルギーニ・ウラカン後継モデルのエンジンは「高度にカスタマイズされたV8」に?
そして次に示されている新情報が「ウラカン後継モデルに積まれるエンジン」。
これについては以前にランボルギーニから「ウルスPHEVと同じパワートレーンになる」という話が出ており、よってV8ツインターボ+PHEVというセットアップになるであろうと見られています。
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ランボルギーニCEO「ウルスは2024年にPHEVに切り替わり、ガソリン版は廃止」。加えてウラカン後継モデルにはウルスPHEVと同じパワートレーンが搭載されるとコメント
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ただし今回の情報によると「高度に改良される」とのことで、以前に言われたように「低回転~中回転域はNA+ハイブリッド、高回転はターボによる加給」が実現する可能性も。
しかしながら現時点ではなんら明らかではなく、さらなる続報を待つしかないというのが現状です。
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車体構造、ハイブリッドパワートレーンについてはナゾのまま
これらの情報が出てきた反面、なにもわからないのが「車体構造とハイブリッドシステムの構成」。
まず車体構造につき、PHEV化に伴ってウラカンから一新されることになるものと思われ、しかしレヴエルトのように「フルカーボン」となる可能性は低いと考えてよく、それは主に「コスト」の観点から。
実際にランボルギーニはウラカン発表時に「アヴェンタドールのカーボンモノコックはコストが高く、よってウラカンにはカーボンモノコックを採用できない」として「アルミ+カーボン」というハイブリッド構造を採用しているわけですね。
そしてその事情はウラカン後継モデルとしても同様だと思われ(レヴエルトとの価格的・機能的・構造的差異を設ける必要もある)、ウラカン後継モデルでもカーボンモノコックの採用は見送られることになるのかもしれません。
ただ、ランボルギーニは以前に「今まで同様に、R8と共通性を持たせねばならないという必要がなくなった」こと、それによって「ランボルギーニが思うように(自由に)開発ができるようになったこと」について触れており、そのため斬新な提案がなされる可能性もありそうです。
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ハイブリッドシステムについてだと、まず使用されるエレクトリックモーターはレヴエルト同様にイギリスのYASAから納入を受けることになるものと考えられ、このYASAはフェラーリやケーニグセグ、メルセデス・ベンツも使用しているサプライヤー。
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ただし現在はメルセデス・ベンツ傘下におさまっており、これを嫌ったのかフェラーリは「自社でエレクトリックモーターの製造を行う」と発表しています(一方、ランボルギーニ含むフォルクスワーゲングループはエレクトリックモーターを自社で作る計画はないようだ)。
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ランボルギーニ・ランザドールに積まれるモーターは自社開発ではなくグループ内から調達。なぜランボルギーニはフェラーリのようにモーターを内製化しないのか?
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そしてまだまだわからないのが「モーターの位置と数」。
先日は「エレクトリックモーターのみで」走行するウラカン後継モデルが目撃されており、そしてレヴエルトに採用される「エレクトリックモーター装着前提の8速AT」を共有することになるであろうことを考慮すると「リアにモーターが内蔵される」のは間違いなさそう。
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ランボルギーニ・ウラカン後継モデルがエレクトリックモーターのみで走行する姿が目撃。バックもエンジンを始動させずEVモードにて対応できるようだ【動画】
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そしてこれまでのガヤルド、ウラカン同様に「RWD」モデルがバリエーションとして登場するものと予想され、そしてリヤにエレクトリックモーターを内蔵していないとRWD化したときに「PHEVではなくなってしまう」ため、後輪駆動用のエレクトリックモーターは”マスト”だと思われます。
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なお、4WDモデルではエレクトリックモーターが前輪を駆動することになるかと思われますが(まさかもうガソリンエンジンのパワーをトルクチューブでフロントに伝えるようなことはしないだろう)、レブエルトほどのパワーを必要としないこと、そしてコストの面から「エレクトリックモーターは1個」になると考えており、よってウラカン後継モデル(4WD)ではデュアルモーターを採用するのではないかと推測しています。
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参照:Autocar