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存在するのは世界に二台!「アルピーヌF1仕様の」公式アルピーヌA110Sが公開。これを手に入れるにはF1ドライバーになるしかないようだ

2021/04/23

アルピーヌA110

| このアルピーヌA110Sほど入手が難しい特別仕様車もほかに無いだろう |

さて、現在最ブランディング中のアルピーヌ。

その軽量性を武器に鳴り物入りでデビューしたものの、今ひとつハイパフォーマンスカー市場では存在感を発揮できず、一時は「ブランド廃止」の話も出ています。

なぜ人気化しなかったのかは不明ではありますが、やはりエンジンが1.8リッターということから、アメリカをはじめとする「ハイパワー志向」な市場でのプレゼンスを強めることができなかったのかもしれません。

ただしその評価は非常に高い

しかしながら、そのハンドリングについては評価は非常に高く、多くのジャーナリストや自動車業界関係者が褒め称え、そして実際に自身でも購入する例が相次いでいる模様。

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アルピーヌは「廃止」よりも「再生」を選択

アルピーヌは現在ルノーが所有するブランドですが、こういった環境の中でルノーのルカ・デメオCEOが下した決断は「アルピーヌを廃止するのではなく存続させる」。

しかもアルピーヌを「金のなる木」に育てようというビジョンを掲げており、フェラーリのように「レースで勝ってブランド力を上げ、その結果として高額なクルマの販売が容易となり、かつF1からの収入や、ライセンス収入等によってブランドを潤わせる」という壮大な計画です。

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さらには伝統あるルノーF1チームの名称を「アルピーヌF1」へと変更し、当然ながらF1マシンのカラーもこれまでのイエロー/ブラックから「アルピーヌブルー」へ。

ただしここでアルピーヌの進撃は止まらず、今回はフェルナンド・アロンソ、そしてエステバン・オコンの「足」として使用されるアルピーヌA110Sを公開しています。

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見ての通りF1マシンと共通イメージのカラーを持ち、製作されたのはわずか二台。

市販の予定もなく、よってこのクルマに乗りたくば「アルピーヌF1チームのどらいばーになるしかない」という、いまだかつてないほど狭き門を持つ特別仕様車です。

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この「アルピーヌF1仕様アルピーヌA110」のデビューはすでに開催済みのエミリア・ロマーニャ・グランプリですが、今後はほかのレースにもこれらのクルマを帯同させる可能性があるようで、世界各地でこのクルマの姿を見ることができるのかもしれませんね。

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アルピーヌとロータスは提携済み

こういった感じで、アルピーヌはその存在感を強調するために数々のプロモーションを展開しているということになりますが、今のところ肝心の市販モデルの種類が増える予定はなく、しかし「ロータスとの提携」によってピュアエレクトリックスポーツを開発する、とも。

まだまだ今後どうなるかはわからず、しかしルノーが本腰を入れて「大きく育て上げる」と決めたアルピーヌブランドだけに、これからの躍進に期待したいところですね。

アルピーヌとルノーが提携
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参照: Alpine

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